でかいのきたー。

もうすぐ次号第106号の入稿だというのに、まだ届かない原稿がある。106号については、いつもより一ヶ月も早く編集作業に入っていた。雑誌づくりでは多くの人にご協力をいただく。みなさんのご理解と善意で一冊の雑誌ができあがる。もちろん編集部の身を削る努力も必要だ。でもだれかが原稿を遅らせると、理由はどうあれ、それだけで入稿できない。せっかくの準備がだいなしになってしまう。

うちはページをカネで売って誰かの提灯を持たない。雑誌は読者の皆さんの身銭に支えられている。1700円は安くない。発行日が遅れれば大切な読者にご迷惑をかける。ほとんどの読者は旦那衆のゆとりで、「まあ、がんばんなさいよ。」と言ってくれる。でもそんな温かい言葉に甘えてはいけない。ついどこかの首相みたいに「まぁいいじゃない、それくらい。」とおだてばすぐに見離されるのは、分かっている。

だれの原稿が届かないのか。納得できるわたしの原稿が届かない。後ろから前からどうぞとか言ってる場合ではない。こんなときは釣りに行くしかない。

原稿がうまく書けないので気分転換で釣りに行った。
原稿がうまく書けないときは気分転換にかぎる。むこうのアシの際がどうしても気になる。TMC3761BLの10番にオポッサムをダビングして、ゴールドワイヤーでリビングしただけのニンフをアシぎりぎりにキャスト。
でかいのきたー。
でかいのきたー。いいのが書ける。
フライの雑誌 105(2015夏号): 特集 日本の渓流の「スタンダード・フライロッド」を考える。/隣人のフライボックス/60年目の養沢毛鉤専用釣り場
フライの雑誌 105(2015夏号): 特集 日本の渓流の「スタンダード・フライロッド」を考える。/隣人のフライボックス/60年目の養沢毛鉤専用釣り場
43人に聞いた渓流・本流用ベスト・フライパターン|フライの雑誌100号
43人に聞いた渓流・本流用ベスト・フライパターン。全国のフライフィッシャーへアンケートを実施。渓流・本流で実際に信頼されているフライパターンを100本以上紹介します。釣り場でどんな風に使われているかの釣り人の生々しい声を大量に集めました。現代のホンネのフライパターンブックの決定版|フライの雑誌100号