虹を見ていた。

昨日の夕方、大雨が降ると川の様子を見たくなる年寄りの本能に従って川を見に行ったところ(お薦めしません)、増水は大したことがなかった。東の空に、4分の1カットのきれいな虹が出ていた。わたしと似たような近所の年寄り数人と土手に並んで、しばらく虹を見ていた。

この歳になってもまだ、どうして虹があんなに美しいのかが分からない。分からないままもっと歳をとる。オイカワは釣る。

 今朝の川。だいぶ落ち着いた。大雨のときに川の様子を見に行くのはお薦めしません。と書いておかないと〝子供が真似して川へ行って流されたらどうすんだ〟とか言ってくるこころ優しい人がいる。ふだん川なんか見ていない人に限って、ちょっと川が増水すると、やれ大雨こわいだ、やれ氾濫するとたいへんだ、やれ護岸が弱いだ、やれハザードマップがどうだ、やれスーパー堤防だと騒ぎたがる。川を誰かに任せて、わたしたちはもうさんざん失敗してきた。川はそれぞれ。人もそれぞれ。
今朝の川。だいぶ落ち着いた。ふだん川なんか見ていない人に限って、ちょっと川が増水すると、やれ大雨こわいだ、やれ氾濫するとたいへんだ、やれ護岸が弱いだ、やれハザードマップがどうだ、やれスーパー堤防だと騒ぎたがるもののようだ。川を誰かに任せて、わたしたちはもうさんざん失敗をくり返してきた。川はそれぞれ。人もそれぞれ。
『フライの雑誌』第106号|〈2015年9月12日発行〉| 大特集:身近で深いオイカワ/カワムツのフライフィッシング─フライロッドを持って、その辺の川へ。|オイカワとカワムツは日本のほとんどどこにでもいる魚だ。最近になって、オイカワとカワムツがとても美しく、その釣りは楽しく奥深いことを、熱く語るフライフィッシャーが増えている。今号ではオイカワとカワムツのフライフィッシングを、大まじめに真っ正面から取り上げる。この特集を読んだあなたは、フライロッドを持ってその辺の川へ、今すぐ釣りに行きたくなるでしょう。 新連載 本流の[パワー・ドライ] Power Dry Flyfishing ビッグドライ、ビッグフィッシュ 寄稿:牧浩之/川本勉/中馬達雄/斉藤ユキオ/松井真二/齋藤信広/T・E・ラーソン/田中祐介/永野竜樹/北岡勝博/樋渡忠一/四釜裕子/加藤憲司/カブラー斉藤/堀内正徳/山﨑晃司/ウッディ小林/荻原魚雷/樋口明雄/水口憲哉 ... 目次 ダムをつくるとアユはどうなるか 多摩川、球磨川、長良川、小国川とそれぞれのアユ 水口憲哉 湧水の川のニジマス 牧 浩之 隣人のフライボックス 第95回 齋藤信広さん(北海道)   大特集◉身近で深いオイカワ/カワムツのフライフィッシング フライロッドを持って、その辺の川へ 超特大アンケート 本誌読者が熱く語る「オイカワ、カワムツ釣り最前線」/対談 ちっちゃい、きれい、むずかしい! オイカワを釣ると、僕らはなぜ笑顔になるのだろう 遠藤早都治×佐古啓樹/電車釣行 僕とハヤと電車でゴーの関係 田中祐介/よく分かる フライショップに直撃 オイカワ/カワムツ釣りにくわしい全国フライショップ/生態と歴史と釣り オイカワ釣りが好きすぎて 堀内正徳 優しき水辺 第99回 放課後の一投目! 斉藤ユキオ 発言! リニアとイワナと釣り人と  片山和人 パニック・ライズ15 橋ライズ(後篇) 松井真二 人生にタックル48 わしも50になった カブラー20周年および10年ぶり記録更新 おじさんもうそろそろちょっとぐらい贅沢してもいいんじゃないかな、の巻 ─前篇─ カブラー斉藤 トラディショナル・スペイキャストの基本スタイル1 川本 勉 悩まないフライマンたちへ42 南薩海フライ・エリアマップ1 中馬達雄 マラードフランクとウエットフライ 牧 浩之 新連載 本流の[パワー・ドライ] Power Dry Flyfishing ビッグドライ、ビッグフィッシュ 坂田潤一 [カラー拡大版]グラスロッドの巨匠たち5 Masters of Glass シェーン・グレイ Shane Gray of Graywolf Rods ミシガンの一匹狼 Todd E. Arai Larson / 永野竜樹 現代アラスカ・フライフィッシング事情4 老ジョージとパイクレイク ウッディ小林 高原町通信9 猪返し(シシがえし) 牧 浩之 クマと遭ったらどうなるか6  韓国のクマ 山﨑晃司 ニジマスものがたり 集中連載1 ─研究者として、釣り人として 加藤憲司 お店通い 北岡勝博 頭がフライフィッシング!2 フライフィッシング・マニフェスト 樋渡忠一 サンダル履きのフライフィッシング 樋口明雄 水辺のアルバム3 イルカ、捕鯨問題をどう見るか 水口憲哉 川向こう(三) 四釜裕子 TOPICS 編集部まとめ マシュマロ・スタイルが全国で人気爆発/「第2回ビワマス体験トローリング on 琵琶湖」に参加した/『目の前にシカの鼻息』がラジオ深夜便で朗読された/河口湖で「グランドスラム・プラス・ワン」/釣りと戦争は似合わない。/BOOKS 原発に侵される海 温廃水と漁業そして海のいきものたち 水口憲哉著 南方新社|書生の処世 荻原魚雷著 本の雑誌社|たすけて、おとうさん 大岡玲著 平凡社 辻まことの先生 荻原魚雷
『フライの雑誌』第106号|〈2015年9月12日発行〉|
目次
ダムをつくるとアユはどうなるか 多摩川、球磨川、長良川、小国川とそれぞれのアユ 水口憲哉
湧水の川のニジマス 牧 浩之
隣人のフライボックス 第95回 齋藤信広さん(北海道)  
大特集◉身近で深いオイカワ/カワムツのフライフィッシング フライロッドを持って、その辺の川へ
超特大アンケート 本誌読者が熱く語る「オイカワ、カワムツ釣り最前線」/対談 ちっちゃい、きれい、むずかしい! オイカワを釣ると、僕らはなぜ笑顔になるのだろう 遠藤早都治×佐古啓樹/電車釣行 僕とハヤと電車でゴーの関係 田中祐介/よく分かる フライショップに直撃 オイカワ/カワムツ釣りにくわしい全国フライショップ/生態と歴史と釣り オイカワ釣りが好きすぎて 堀内正徳
優しき水辺 第99回 放課後の一投目! 斉藤ユキオ
発言! リニアとイワナと釣り人と  片山和人
パニック・ライズ15 橋ライズ(後篇) 松井真二
人生にタックル48 わしも50になった カブラー20周年および10年ぶり記録更新 おじさんもうそろそろちょっとぐらい贅沢してもいいんじゃないかな、の巻 ─前篇─ カブラー斉藤
トラディショナル・スペイキャストの基本スタイル1 川本 勉
悩まないフライマンたちへ42 南薩海フライ・エリアマップ1 中馬達雄
マラードフランクとウエットフライ 牧 浩之
新連載 本流の[パワー・ドライ] Power Dry Flyfishing ビッグドライ、ビッグフィッシュ 坂田潤一
[カラー拡大版]グラスロッドの巨匠たち5 Masters of Glass シェーン・グレイ Shane Gray of Graywolf Rods ミシガンの一匹狼 Todd E. Arai Larson / 永野竜樹
現代アラスカ・フライフィッシング事情4 老ジョージとパイクレイク ウッディ小林
高原町通信9 猪返し(シシがえし) 牧 浩之
クマと遭ったらどうなるか6  韓国のクマ 山﨑晃司
ニジマスものがたり 集中連載1 ─研究者として、釣り人として 加藤憲司
お店通い 北岡勝博
頭がフライフィッシング!2 フライフィッシング・マニフェスト 樋渡忠一
サンダル履きのフライフィッシング 樋口明雄
水辺のアルバム3 イルカ、捕鯨問題をどう見るか 水口憲哉
川向こう(三) 四釜裕子
TOPICS 編集部まとめ マシュマロ・スタイルが全国で人気爆発/「第2回ビワマス体験トローリング on 琵琶湖」に参加した/『目の前にシカの鼻息』がラジオ深夜便で朗読された/河口湖で「グランドスラム・プラス・ワン」/釣りと戦争は似合わない。/BOOKS 原発に侵される海 温廃水と漁業そして海のいきものたち 水口憲哉著 南方新社|書生の処世 荻原魚雷著 本の雑誌社|たすけて、おとうさん 大岡玲著 平凡社
辻まことの先生 荻原魚雷