昼下がりの情事

あのころの日本はとにかく勇ましかったですよ。しかも日本国民の九割は馬鹿でした。話して分かる普通の頭は一割か二割。それは軍隊でよーく分かりました。話そうが何しようが、分からないのが、勇ましさと結びついて、やたらにビンタをするわけです。

確かに勇ましいのは気持ちがいいです。「大和魂」だとか何とか言ってね。でもね、兵隊に行って勇ましくしてると結局死なにゃならん。戦争もその勇ましさが引き起こしたんですよ。

「八紘一宇」だの言って勇ましくして、「天皇陛下万歳」と言って勇ましくして、当時の人は戦争というものを簡単に考えていた。戦後、日本は対外的にもペコペコ国になったけれども、ビンタ嫌いの水木さんはそれでいいのだと思いますよ。勇ましさのためにどんな目にあうのか、水木さんは知ってますからね。

〈「人生をいじくり回してはいけない」水木しげる|ちくま文庫 106頁〉

話そうが何しようが、分からないのが、勇ましさと結びついて、やたらに強行採決しようとする。でも強行じゃない採決って、人道的な死刑とか、平和のための戦争の準備、魚にやさしい釣りみたいなものだ。

※記事の内容とタイトルは関係ありません。

一段落ついたから昼ハヤ。河川改修でこんなにつまらなくされた流れでもオイカワはたくさんいる。そこらへんの人間と魚の事情は104号の「水辺のアルバム」に水口憲哉氏が書いてくれた。あの記事があったから106号のオイカワ特集につながった。こうしてイメージがふくらんで次のテーマへズルズルと勝手につながっていくのが、雑誌づくりの姿勢としては理想的じゃないかと思っています。
昼ハヤ。河川改修でつまらなくされた流れでもオイカワはたくさんいる。そこらへんの人間と魚の事情は104号の「水辺のアルバム」に水口憲哉氏が書いてくれた。あの記事があったから106号のオイカワ特集につながった。こうしてイメージがふくらんで次のテーマへズルズルと勝手につながっていくのが、雑誌づくりの姿勢としては理想的だと思っています。
106号に出ていた佐古さんの真似っこウエット。
106号に出ていたSさんの真似っこウエット。
まじまじと見つめちゃうもんね。
まじまじと見つめちゃうもんね。
午後からひまだったんで都内へ散歩にでかけた。はたらくおじさん その1。
ひまだったんで午後から都内へ散歩にでかけた。はたらくおじさん その1
はたらくおじさん その2
はたらくおじさん その2
はたらくおじさん その3
はたらくおじさん その3
なんの結界ですか。
なんの結界ですか。
警察はこっちを守るんじゃなくて、こっちから向こうを守るものらしい。
警察はこっちを守らない。こっちから、あのえらそうな建物の中の人々を守る。警察もあのえらそうな建物の中の人々も、両方ともうちらの税金だ。国会警備の機動隊にヘルメット・盾・安全靴・マフラー・乱闘服の、いつもの5点セットを装備させていないのはよく考えていると思う。今夜あたりから完全装備で来るかもしれない。
わたしは人が多いのは苦手だ。だから釣りなんかしてる。
わたしは人が多いのは苦手だ。だから釣りなんかしてる。
もめてる人たち:●おじさん ○おまわりさん
●「なんだオマエは、おれの歩行を遮るのか!」
○「いやいや、赤信号ですから」
●「オマエ、さっきおれの行動を実力で阻止するって言ったろ」
○「行動っていうか、歩行です。だって赤信号は危険ですから」
●「なにー!」 これはリュックのおじさんの方がバカ。
もめてる人たち:●リュックのおじさん ○おまわりさん
●「なんでオマエは、おれを遮るんだ!」
○「だって、赤信号ですから」
●「オマエ、さっきおれの行動を実力で阻止するって言ったろ」
○「赤信号は危険ですから」
●「赤信号なんかより安保法案の方が危険じゃないか」
○「いやいや、車に轢かれると痛いですよ」
●「オマエの知ったことか!」
○「だからあ」
●「安倍政権妥当!」
○「打倒の間違いじゃないですか」
これはリュックのおじさんの方がバカ。最後の2行は作りました。
おじさん、うるさいからもう家帰りなよ。
おじさん、あんたうざいから、おうち帰りな。
『フライの雑誌』第106号|〈2015年9月12日発行〉| 大特集:身近で深いオイカワ/カワムツのフライフィッシング─フライロッドを持って、その辺の川へ。|オイカワとカワムツは日本のほとんどどこにでもいる魚だ。最近になって、オイカワとカワムツがとても美しく、その釣りは楽しく奥深いことを、熱く語るフライフィッシャーが増えている。今号ではオイカワとカワムツのフライフィッシングを、大まじめに真っ正面から取り上げる。この特集を読んだあなたは、フライロッドを持ってその辺の川へ、今すぐ釣りに行きたくなるでしょう。 新連載 本流の[パワー・ドライ] Power Dry Flyfishing ビッグドライ、ビッグフィッシュ|ニジマスものがたり
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フライの雑誌 105(2015夏号): 特集 日本の渓流の「スタンダード・フライロッド」を考える。/隣人のフライボックス/60年目の養沢毛鉤専用釣り場
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単行本「葛西善蔵と釣りがしたい」
わたしの本。100万部売れると思ったが、そこまで売れていない。世の中の何かがおかしい。「葛西善蔵と釣りがしたい」