食べてから語れ、上海蟹(チュウゴクモクズガニ)

第二次特定外来生物へどうやら上海蟹(チュウゴクモクズガニ)が指定される運びになったようです。

【中井委員】 何かいっぱいしゃべって申しわけないんですけど、チュウゴクモクズガニが1に選定されている理由としては、そこにある「広範に販売・飼養等がなされ」が該当するのかと推察しますが、生きたまま相当に流通していると考えてよろしいんですね。
【武田座長】 今、上野だとか新宿かいわい、路地でいっぱい売っています。
【中井委員】 生きたままですね。
【武田座長】 生きたまま。ちょうど今シーズンなんです。
【中井委員】 それを生きたまま提供されないと、われわれ日本人にとっていい味が味わえないぐらい鮮度が落ちるものですか。
【武田座長】 鮮度が落ちるかどうかわかりませんが、生きたまま。

http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list/index.html#kou
環境省は「影響が少ないようにまとめて申請を受け後で精算する」などと言ってますが、そんなザル対応には許認可権力を拡大したいだけの魂胆が見え見えです。上海蟹は庶民の味から決定的に遠ざかるでしょう。いかにも上海蟹を食べたことがなさそうな↑の【中井委員】というのはオオクチバスで活躍した琵琶湖博物館学芸員中井克樹氏と同一人物です。今年3月に長野で開かれたシンポジウムでは「バスには羽が生えていないんですから空を飛んで勝手に移動しません」と、生物多様性研究会代表秋月岩魚氏と同じレベルの科学的熱弁をふるっておられました。一度でいいから神保町『咸亨酒家』で上海蟹食べてから議論してほしかった。

One comment on “食べてから語れ、上海蟹(チュウゴクモクズガニ)

  1. 本質を外す人々(外来種生物法編)

    上海ガニなど42種、外来生物法の規制対象に追加 : 科学 : YOMIURI ONLINE環境省は5日、特定外来生物被害防止法(外来生物法)の規制対象に、中華料理の高級食材の上海ガニ(チュウゴクモクズガニ)やアメリカミンク、ウシガエルなど42種類の生物を追加選定した。

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