特集◎Human Voice|山と河が僕の仕事場 毛鉤職人 大迫浩之さん(牧浩之さん)
高原町を流れる高崎川。3月の解禁を迎えるとニジマスやヤマメが釣れるフライフィッシングのポイントの一つです。この高崎川から車で5分の場所に住む、大迫浩之(旧姓 牧)さん。平成23年に妻弘子さんのふるさとであるこの地へ神奈川県からIターンでやってきた、フライフィッシングに欠かせない、毛鉤を作る職人です。
作った毛鉤を、近くの川ですぐに試せる。高原町は、毛鉤職人大迫さんにとって、申し分のないうってつけの環境だったのです。大迫さんは去年、自身がこの高原町に移り住んだいきさつと、誠実にたくましく田舎に溶け込んでいく生き様を綴った本、『山と河が僕の仕事場』を出版しました。
霧島周辺に生息するキュウシュウシカの毛が毛鉤に適していることに気づいた大迫さんは、地元の猟師の手ほどきを受け、自分で材料を調達できる、職業猟師になりました。猟期には、山林の獣道に仕掛けた罠を、毎日見回りに出かけます。〈あれ、イノシシかな。なんかいるいる。あ、イノシシかかってる。〉〈あ、シカだー。〉 (キュウシュウシカは)ツヤがいいんですよ。薬品処理をしなくていいので。…
撮影日にイノシシとシカを捕獲するおどろきの展開。
BTVケーブルテレビ 2016年2月4日初回放送
『山と河が僕の仕事場|頼りない職業猟師+西洋毛鉤釣り職人ができるまでとこれから』(牧浩之著/フライの雑誌社刊)