トラディショナル・スペイキャスト解説(川本勉/連載第3回)◎決定版

トラディショナル・スペイキャストはほとんど改良の余地のない、高度に完成された技術です。

…遠投競技用のスペイラインは、この原理を最大限に取り入れてデザインされています。…右利きのキャスターが右足を前にだして前後にロッドを振り、30度前後の角度変換を行う方法をイメージしているようです。

しかし、実際の釣り場ではどうでしょう。下流に向いて右利きで右足を前に出して投げれば、自身の体が壁になって、右対岸には投げられません。水面上を横に広くラインが展開するため、水面近くにループを展開することは困難です。

結果的に空に向かってループを作ることになります。向かい風に弱く、またフィッシュウィンドウの内側にラインを侵入させ、魚を怖がらせるキャストになってしまいます。

トラディショナルなスペイキャストでは、 …

巷には、モダン系のスペイキャストを名乗るキャスティング方法がたくさんあります。次から次にあれこれでてきて分からないよ、道具売りたいだけじゃないの、という釣り人の声をよく聞きます。

もちろん、色々言っても根っこはひとつ、トラディショナル・スペイです。

『フライの雑誌』次号108号では、そのトラディショナル・スペイキャストの基本構造を、FLYイナガキ(愛知県瀬戸市)の川本勉さんに、きっちり解説していただきます。題して、トラディショナル・スペイキャストの基本スタイル◎連載第3回。

長年にわたりスペイキャストに関わってきた川本さんが、手描き&完全オリジナルの図解で、分かりやすく説明してくださいます。

トラディショナル・スペイキャスト解説、本音の決定版です。

制作中の画面
制作中の原稿(『フライの雑誌』第108号掲載予定)
『フライの雑誌』第104号掲載の
トラディショナル・スペイキャストの基本スタイル◎連載第1回(『フライの雑誌』第104号掲載)