「狼は瞑らない」(樋口明雄/角川春樹事務所)を大作ですが一気読み。「墓標の森」(双葉社)も続いて読了。影を背負ったしぶーい山男になった気分。そういえばむかし新宿昭和館で893映画を観た後は肩で風切るようにして街を歩いたものでした。ちなみに「武装酒場」(ハルキノベルズ)は前二作と同著者とは思えない抱腹ドタバタ劇でかなりおすすめです。
文庫化された「風々院風々風々居士」(ちくま文庫)を読了。すばらしい。インタビュアの森まゆみさんはあの「谷根千」編集者。彼女がここまで風太郎好きとは。「東京人」の風太郎特集は自宅の書棚にあるはず。森さんはアラーキーと組んだ「人町」もよかった。
最近の西原理恵子はどんどん相田みつを化してるなあと思っていたら、先週の「スピリッツ」掲載の西原単行本の広告はまさに、『西原理恵子、相田みつを化!?』というキャッチコピーを使っていました。ふうんなるほど。これがOKになるようならまだ救いようがあるのかなと、もう少し様子を見ることにします。
昨日から「強くて淋しい男たち」(永沢光雄/ちくま)を再読中。やっぱりいい。昔後楽園で見た上田勝次選手の哀愁ある後ろ姿を思い出しました。