魚がメインディッシュにできるほど数が多くないので、ヤマメは小さなものを食べる傾向になります。偶然ではなくヤマメを釣るには、ヤマメが居そうな場所を狙うことも必要です。例えばこんな瀬です。
ここまで予測できれば後は釣るだけですが、そう簡単にいかないのがヤマメのライズです。さて、どうやってアプローチしましょうか。魚が小さいものを食べていることは間違いなさそうなので、ライズしている魚がセレクティブかどうかを調べます。
まず、#20~#22の地味なドライフライで反応を見ます。小さいフライはドラグが掛かりやすいので、フライを落とす位置はライズの30~50cmくらい上流、この距離が長いほどライズに到着したときドラグがかかります。このままパクリ!とくわえてしまうことも少なくありませんが、
養沢毛鉤釣専用釣場さんでの、夏ヤマメのくわしすぎる釣り方案内。狙いめのポイントと夏場のハッチ、フライパターン、アプローチ、段取り、流し方などなど。
正直、ポイントの紹介、釣り方の解説、最新タックルの紹介などは、すでに紙の釣り雑誌でやる仕事ではないと思っています。ウェブでやる方が物理的および時間的な制約がないので、はるかに具合がいい。それは分かってるけど自分にはウェブでがんばる能力がありません。
申し訳ないけど、いまどこでなにがどれだけ釣れている式の最新のポイント案内や釣り方の解説などを読みたい方は、『フライの雑誌』へあまり期待しないでください。ていうか、『フライの雑誌』を手にしてくださる読者さんはそんな内容はてんで期待してない気がします。今さらなに言ってんだと笑われるかも。
パソコンやスマートフォンといったIT系のハードウェアが、今のまま50年後もあるとは思えないです。でも紙に印刷しておけば100年、200年は余裕でそのまま残ります。(印刷担当の東京印書館さんよろしく) 紙には紙でしかできない仕事があります。
次の第109号にも、釣り方の解説、ポイントの案内、最新タックルの華やかな紹介は一切出てきません。そのかわり、時間がたっても新しい読まれ方がある本になると思います。50年後の釣り人が手にとったときに、「50年も前にこんなことやってたのか。」と呆れてもらうのが目標です。
CDC特集では、世の中お初のブランニューで、明日からみんなの実際の釣りに有用なCDCのフライパターンがあれこれと出てきます。面白いことに、フライパターンってものは、その実力が本物ならば、ひとの世代をかるがると越えて、未来に受けつがれていきます。だから面白い。(紙媒体と相性もいい。)
第109号にもご期待ください。