「マルタの雑誌」更新しました

夏のとある夕暮れ。今夜はナマズを捕りにゆくぞと父親に声をかけられた。養蚕や畑仕事で忙しかった父親とは、ぼくが末っ子ということもあって遊んだことがなかったので、父の突然の誘いにぼくは嬉々とした。母親も行くという。たぶん、両親は40代だったと思う。卓袱台に用意してあった夕飯をかき込んだ。

「麦わら帽子の夏」を掲載しました。