季刊『釣道楽』最新号06、発売なる

北海道発信の釣りと野遊びの雑誌、『釣道楽』最新号06が発売になった。まったくこの雑誌は、誌名そのままである。作り手が作りたい本を、作りたいから作っているだけ。まあ道楽ですな。作り手を個人的に知っているので、よけいにそう思うのだが、このご時世に見上げた心意気である。

今号の注目は、第一に、創刊以来続いている人気シリーズ「釣り師の足跡」。メーターオーバーのイトウに人生を賭けた男たちの物語だ。約30年前の尻別川を舞台にした、ため息の出るようななんともすごい釣り。選ばれた者だけが覚悟を持ってのぞみ、多くの代償を捧げたその果てにようやく味わうことができる、かもしれない至福。凡人にはけっして手が届かない世界だ。湿原のカムイ、イトウ釣りをさもしい商売にする輩が跋扈する現代にこそ、熟読したい。

注目の第二は、「コロちゃん」。アメマス釣りの釣り人の足下にじゃれる野生のアザラシの生態写真に目を疑う。こんな貴重な写真がふつうに誌面へ掲載されていることに、さらにビビる。さすが北海道である。いろんな基準が内地と違う。

注目の第三は、「マツタケ」。あまり知られていないが、北海道は香りの王者マツタケの国内最大の産地である。道民はふだんからうまいものを食べ慣れている。秋はさらにうまいものが多い。よってマツタケなんかにはそれほど興味をもたず、だれも獲らないらしい。なんておそろしい。

じつは数年前、私は『釣道楽』編集人にマツタケ狩りへ連れていってもらったことがある。私はその日、人生で初めての立派なマツタケを何本も手中におさめた。その夜さっそくあぶって食ってマンモスラリピーであった。時代を先取りしていたんだな。

北海道の秋は、もちろん鱒釣りにもスバラしい季節だ。いつも魚を持ち帰らないフライマンのお父さんにご不満なご家族へ、マツタケは最高のお土産になる。マツタケ一本あれば10年は文句を言われない。今号の『釣道楽』には、北海道でのマツタケ狩りを成功に導く、マル秘なポイントが記されている。

季刊『釣道楽』は通信販売で入手できます。
(株)碧風舎:〒007-0802 北海道東区東苗穂2条3丁目4-48
info@hekifusya.com FAX.011-826-6918

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まんだらけにもあるらしい。

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