「今こそ原発再稼働を!」(米山隆一 2012)

米山隆一さんは〝現在のところは再稼働反対〟だと言って新潟県知事に当選した。同じ口が2012年にはこんなことを言っていた。

私は、次の課題は「原発再稼働」であり、ぜひ、原則すべての原発を、再稼働すべきと考えます。理由は、原発が「絶対安全」だからではありません。あまり言われていないことですが、「原発は確かに危険ではあるが、運転を停止していても動かしていても、ほとんどその危険性は変わらない。」からです。

私は、今こそぜひ、日本中の英知を結集して、「安全な原子炉」を作り上げていただきたいと思います。…さっさと「副電源タワー」を作って安全性を格段に向上させた原発を再稼働させ、豊富な電力で快適に保たれた自宅でゆっくりと休んだ後、冷房の効いた静かなオフィスで、スパコンでもマックでもガンガン動かして

(「あの時原発は止まっていた-今こそ原発再稼働を!」(米山隆一 2012年6月30日)

米山隆一さんは2005年に自民公認で衆院選へ立候補して落選。以降自民公認、維新公認で落選しつづけた末に民進党へ入り、今回、社共の推薦で新潟県知事に当選した。

 本日、民進党を離党して、新潟県知事選挙への立候補を表明いたしました。 今回の選挙の大きな争点が柏崎刈羽原発の再稼働問題であることは、論を待ちません。私はかつて原発推進派でした。但しそれは、「現状を容認するのではなく、より安全で、より安心な原子力技術の開発で問題を解決すべきだ。」と言うものでした。 しかし、福島第一原発事故と、その後5年経った今でも、全く事故収束の目途がつかない現状を見て、私は意見を変えました。

(「知事選立候補 ~現在と未来への責任~」(米山隆一 2016年9月23日)

自民と維新と民進を渡り歩いて、福島原発事故の翌年には、さっさと副電源タワーを作ってすべての原発を再稼働しろと言っていた人物が、知事選に立候補が決まったとたんに意見を変えた。転びぐせがついている男はすぐ転ぶ。

なんにせよ、「原発の再稼働反対は票になる」と考える政治家が増えてくれるのはいいことだ。

都知事選のときに〝断腸の思いで〟鳥越さんへ一票入れたことを思い出した。

民主主義はいつもそんな感じ。

淡水魚の放射能―川と湖の魚たちにいま何が起きているのか  水口憲哉著
 
淡水魚の放射能―川と湖の魚たちにいま何が起きているのか
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