ウェブ上で公開されている、外来種被害防止行動計画(環境省/農林水産省/国土交通省)の、「外来種による被害を防止するための考え方と指針」(P.74)に、以下の記述がある。
メディア等関係者【現状分析】
「外来生物法施行時には新聞やテレビ放送において外来種問題が頻繁に取り上げられ、社会的な関心が高まりました。一方で、その侵略性が正しく認識されていないために、野外に定着している侵略的な外来種を肯定的に取り上げる報道、出版も見受けられます。」
この記述には大いに問題がある。
国が言う、「外来種を肯定的に取り上げる報道、出版」って、具体的になんですか。「見受けられます」、だからなんですか。報道、出版関係者はお国の考えを忖度しろと言うのですか。言論の自由へ国が手を突っ込んでるのと同じですよ。
こと外来種の話になると、ニッポンは大政翼賛がまかり通る。本当に不可解。
上記の件に関して、2.28の「産業管理外来種に関する意見交換会」で提示して、水産庁に意見を求めた。そもそも当方が指摘するまで、水産庁はこの記述が問題であるという認識を持っていなかった。
当日集まっていた釣り雑誌や新聞のデスクたちの中で、本件について発言したのは、わたしだけだった。そして、だれひとりとして、わたしの問題提起について反応してくれなかった。
国が報道を抑制し、表現の自由をおびやかそうという大問題なのに、当の本人たちがガン無視。放置プレイ。しーん。お国には逆らいませんということなのかな。うちは言うべきこと、言いたいことを言います。
色々本当に不可解。
(堀内)