本誌読者にはおなじみ、『目の前にシカの鼻息』著者で、本誌111号にも寄稿してくださった、樋口明雄さんの単行本新刊がでました。
『南アルプス山岳救助隊K-9 レスキュードッグ・ストーリーズ』(山と渓谷社)は、月刊山と渓谷に連載して人気を集めていた「レスキュードッグ・ストーリーズ」をまとめた待望の一冊です。
装丁画は、これまた『フライの雑誌』読者にはおなじみの、つがおか一孝さんです。つがおかさんの絵は、ひと目見て分かります。最強のタッグです。
なんと巻末には、『フライの雑誌』100号(2013夏秋号)掲載の樋口さんの作品「夏のおわりに」が、〈特別収録〉としておまけでついています。新刊を通じて、本作も新しい読者に触れることになるでしょう。うれしくてありがたいことです。
・・・・・・
南アルプス山麓のログハウス発、
大藪賞作家のユーモアと人間味あふれる初エッセイ集!
『フライの雑誌』掲載作品+書き下ろし+インタビューをまとめました。
『目の前にシカの鼻息 アウトドアエッセイ』
四六判208頁 税込1,800円
フライの雑誌社刊
ISBN978-4-939003-44-8
『約束の地』(2008)で日本冒険小説協会大賞・第12回大藪春彦賞ダブル受賞
樋口明雄 =著 Akio Higuchi
収録作品:
犬と歩む
ようこそ山小屋へ
あのころ奥多摩で
都会のナイフ
薪を割る
サルを待ちながら(NHK「ラジオ深夜便」で朗読)
クマと生きる
〝イセキ〟を渡れ!
インタビュー〈だんだん、自分には山暮らしが合っていると気づいていったんです。〉
犬が好き、猫が好き/犬の叱り方は子どもと同じ/「私の家族を守らなくちゃ」/犬は忘れやすい/私は風呂に入るべきじゃない/肝硬変と阿佐ケ谷と/来たりもんの心得