この流しバリの釣りを、スペイ系の「スイングの釣り」と認識したことで、もうほんとに楽しさが一万倍になった。スペイ系スイングの釣りの定義は川本勉さんの本誌連載(第106号から第109号)で解説している。
要は、アトランティック・サーモン(釣ったことないけど)や、スティールヘッド(釣ったことないけど)のスイングの釣りと、まったく同じ理屈と遊び方を、オイカワのスイング・フライフィッシングで楽しめることが分かった。違うのはタックルと魚のサイズだけ。
オイカワはスイングしているフライを追いかけて食う。しかもがっちり食う。ヤマメやイワナは基本的には居食いする魚だ。めったに追い喰いしないし、まずフッキングしない。
オイカワ/カワムツは、ヤマメやイワナよりも、サーモンやスティールヘッド、遡上してきたサクラマスに近い。オイカワ/カワムツは食い気よりもリアクションでバイトする魚なのだ。とくに繁殖期の色付きのオスはナワバリを持っていて、喧嘩上等でフライにアタックしているだろうことは、魚類学の研究論文を読んでも納得できる。
「流しバリ」と「スイング」との違いをひとことで言えば、、、
(フライの雑誌-第112号 特集◎オイカワ/カワムツのフライフィッシング オイカワ釣りが好きすぎて2 「実戦ドライの釣りとスイングの釣り」堀内正徳)より
ほら、オイカワのスイングの釣りと同じでしょ!
(指摘は正しいのに負け惜しみに聞こえちゃうのが難点)