島崎憲司郎さんのシマザキデザイン・インセクトラウトスタジオ取材[シマザキフライズ]

一昨日は島崎憲司郎さんのシマザキデザイン・インセクトラウトスタジオへ行ってきました。巷で話題の[シマザキフライズ]プロジェクトは、どこまで、どんな感じで進捗しているのか。ドキドキしながら関越道を桐生へ向かいました。

すごいものを見てきました。すごすぎてよく分からないけど、すごいものが進んでいるという事実だけはよーく分かる。とにかくすげえです。編集者の本能として「スタジオの中のやばくなさそうなとこ、撮っていいスか?」とカメラを構えましたが、どこにカメラを向けてもやばくないものが写らない。結局、天井を写すしかなかったっす。といいつつ、次号113号では[シマザキフライズ]について何かしらのアナウンスをできるように努力します。この写真の下半分も誌面で。
朝の桐生の路地の奥。色んな思いが去来します
翌日朝、わたしの車に憲司郎さんをお乗せして、東京は八王子へやってきました。向かった先は中央道インターそばの上州屋八王子店さん。さいきんやたらに盛り上がっているあのお店です。フライの雑誌の誌面でもおなじみ、松井真二さんと井上逸郎さんがお出迎えしてくれました。しばしご歓談のあと、キャナルの岩崎さんがマテリアル満載のワンボックスで駆けつけてくれました。色鮮やかなイーグルの束を見つけた憲司郎さんは、大好きなお菓子を与えられた子どもみたいに破顔一笑。「これこれ、これが欲しかったんだよねえ」。いい笑顔でした。あまりに大量でとてもじゃないけど持って帰れないから、後で段ボール箱いくつかに分けて送ってもらう手配をとっていたほど、マテリアルをさらっとどばっと大人買い。ていうか、ふつうの大人はあんなに買わないから、大人買いでもない。シマザキ買い。ご購入されていたのはクイルだのフェザーだのコンプリートだので、あれらのトラディショナル系のマテリアルが、どんなシマザキフライズに生まれかわるのか、まったく想像できない。
上州屋八王子店のつぎは、北区浮間舟渡のHIRANOTSURIGUさんへ。「山と河が僕の仕事場」の牧浩之さん謹製、チュウサギ、ダイサギのコンプリートとヘロン類を手にとって注意深い目でしげしげと眺め、「これはいいものだねえ。ていねいな仕事です」と感心していました。クイル大量と共にさらっとどばっと全部買い。まじめにがんばっている若い人の仕事を、正当に評価して応援してあげようとしている憲司郎さんの気持ちが、ひしひしと伝わってきました。その場でわたしが牧さんに電話して報告。よかったねえ。
よく見ると憲司郎さんが着ているのは〈ヤマメの学校-Tシャツ〉ではありませんか。こういうときにわざわざ着てきてくださるあたりが、憲司郎さんのお人柄だと思います。[シマザキフライズ]についてわたしのできることは正直なにもないけど、ご自身の仕事へ憲司郎さんに集中してもらうために、たとえばつまらないハエがたかってくるのを払うとか、なにかできることを手伝わせていただきます。このカットは松井真二さん撮影。みんないい笑顔
新装版水生昆虫アルバム(島崎憲司郎著)
新装版水生昆虫アルバム(島崎憲司郎著)
第111号(2017)よく釣れる隣人のシマザキフライズ とにかく釣れる。楽しく釣れる。Shimazaki Flies すぐ役に立つシマザキフライの実例たっぷり保存版!
マシュマロ・スタイル(マシュマロ・ピューパ、マシュマロ・テレストリアル、マシュマロ・バグ、マシュマロ・アント、シケーダ、マドラー、マウス、ダブルフライ・リグ)、バックファイヤーダン、シマザキ・ガガンボ、シンプルモンカゲ、シマケンコイル、アグリーニンフ、ピカイチ・シンプルニンフ、ストレッチ式アイカザイム、クロスオーストリッチ