かつてカブラー斉藤氏は、有料のフライフィッシング・スクールについて、「釣りの一番面白いところをカネ払って自分で捨ててどうする」というような文章を、連載原稿に書いてきました。
それをそのまま誌面に載せたところ、予想以上にギョウカイ方面から非難され、部数切られて、泣きました。でも言い方はどうかと思うけど、カブラーが言ってることはそんなに間違ってないかなあ、とわたしは今でも思います。
釣りをおぼえたければ、うまくなりたければ、とにかく釣り場に立つことです。
釣りは場数です。水と魚が教えてくれます。
釣りがうまかろうが、やたらにへただろうが、本当はどうでもいいことです。好きでやってることに巧拙は関係ありません。
そして、上達すればその先が見えてきて、もっと面白くなるのもたしかかなあ、とわたしは思います。
オイカワとカワムツのフライフィッシングは、一年中できるし、釣り場は近所です。
そしてうれしいことに、オイカワとカワムツは、ほぼ野生魚です。自然に再生産している魚を自然の川で釣る喜びは、格別のものがあります。





身近なビッグゲーム 中村善一×島崎憲司郎 異分野対談
画家の視線とシマザキワールド 後篇
○ニジマスものがたり 最終回 ─研究者として、釣り人として 加藤憲司
○連載陣も絶好調
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『フライの雑誌』第112号
本体1,700円+税〈2017年7月31日発行〉
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SHIMAZAKI WORLD13 text&photo by Kenshiro Shimazaki