そんな感じで暮れてゆく

アップリンク渋谷で「エル・トポ」をレイトショーでやるという。予約で満席なんだとか。すげえな。レイトショーでエル・トポ観るのたいへんだなあ、とか思ってしまうのは、自分がつまらないおっさんになったからだろうか。いや、昼間でもたいへんなんだから、夜見たらまじたいへんなはずだ。渋谷で夜に映画を観るようなおしゃれな若いカップルたちよ。いろいろ楽しいことを考えてるんだろうが、「エル・トポ」観たあとはどこへも行けないぞ。覚悟したまえ。ざまをみろ。

そんな感じで今年も暮れてゆく。

渓流オフシーズンは管理釣り場へ。吉祥寺のO先生と裏高尾の池へ。さすが先生、所作がすべて決まってる
ご友人はフライフィッシングが今日で四回目だという。釣りはじめ少し観察したあと、不肖わたくしめがキャスティングのコツなどを僭越ながらお伝え申し上げた。楽しんでもらえたみたいでよかったです
テレ東「池の水」絡みのニュース。池の水抜くのと日本の生態系は全く関係ないです。こないだ京都で池の水抜くのを地元民に断られてずっこけたので、政治家を持ちだして失地回復を図ろうとしているテレ東と、さいきんの話題へ乗っかりたいだけの政府自民党、そしてお通夜の記念写真みたいなタレントさんたち
23回目の延期 核燃料の再処理工場完成を先延ばしのニュース。旧日本軍そのものの転進作戦。六ヶ所村再処理工場、大間原発、プルサーマルの目論見が崩壊しているのはとっくにあきらかなのに死の行進がとまらない
昨日は地元の厨坊と、中津川の管理釣り場へ行った。この厨坊は生まれからこれまで、通信簿で「5」という数字を見たことがないという。信じられない。今回持ち帰ってきた通信簿は、不運だった一学期よりもさらに「2こ堕ちた」ということだ。がっこの成績はいまいちだが、わたしから見ても釣りは上手だ。一投目ですかさず釣った。「なに使ってるの」「いつものやつ。クロスオーストリッチ。緑」。その後もバンバン釣る。1時間くらいして「フライいまなに使ってるの」「クロスオーストリッチ。黒いの」。勉強でも釣りでももうちょっと向上心というか開拓者魂を見せてほしい気はする。3時間券で入ったラスト30分、水面直下のソフトハックルの釣りに変えてからは、まさに入れがかりになった。いや、ソフトハックル無双は最初から分かってたんだ。厨坊に釣り方を教えるとすぐに1匹釣ったが、取り込みでモタモタしている間に、わたしがパン!パン!パン!と3匹釣ってみせた。厨坊が三回こっちを見た。首を傾げた厨坊の呆れ顔はなかなかよかった。さいきんは大食い競争でもテレビゲームでも勝てなくなってきたが、まだ釣りは大丈夫だ。厨坊とは違うのだよ。厨坊とは。キャスティング性能は3倍だ。終了時間がくるまで圧倒的大差をつけてこのときとばかりたたきのめしてやった。釣りのかえりは、中津川へ来たらぜったいに欠かせない安定のオギノパン。ふたりで調子に乗ってあげぱんを2本ずつ食べた。さすがにわたしはうっぷとなったが、厨坊はまだ食べたいんだというような表情をしていた。いいよ買ってきな。若いんだからたくさん食べな
第95号|オトナの管理釣り場   日本のマス釣り場はわるくない  オトナがうれしい管理釣り場の条件とは  本誌取扱店が推せんする 全国オトナの管理釣り場33|オトナの管理釣り場 フォト紀行 北海道/岡山/長野 ちまたで話題の信州の管理釣り場を1泊2日で巡ってみた 堀内正徳立ち読みする この20年間で日本のマス釣り場はどう変わったか 本誌編集部 たった20年前、日本にキャッチ・アンド・リリースをうたう釣り場はゼロだった 上質な管理釣り場を気持ちよく利用する/管理釣り場マネジメント/木住野勇氏に聞く イギリスの管理釣り場事情 高橋健氏に聞く ─日本ほど簡単にフライで魚が釣れる国はない
第95号|オトナの管理釣り場
 日本のマス釣り場はわるくない
 オトナがうれしい管理釣り場の条件とは
 本誌取扱店が推せんする 全国オトナの管理釣り場33|オトナの管理釣り場 フォト紀行 北海道/岡山/長野
ちまたで話題の信州の管理釣り場を1泊2日で巡ってみた 堀内正徳立ち読みする
この20年間で日本のマス釣り場はどう変わったか 本誌編集部
たった20年前、日本にキャッチ・アンド・リリースをうたう釣り場はゼロだった
上質な管理釣り場を気持ちよく利用する/管理釣り場マネジメント/木住野勇氏に聞く
イギリスの管理釣り場事情 高橋健氏に聞く ─日本ほど簡単にフライで魚が釣れる国はない
フライの雑誌 113(2017-18冬春号): ワイド特集◎釣り人エッセイ〈次の一手〉|各界で活躍中の個性派釣り人に聞きました。あなたの〝次の一手〟はなんですか。川野信之/黒石真宏/碓井昭司/本村雅宏/渋谷直人/平野貴士/坂田潤一/遠藤早都治/加藤るみ/田中祐介/山本智/中原一歩/山﨑晃司
○天国の羽舟さんに|島崎憲司郎
○〈SHIMAZAKI FLIES〉シマザキフライズ・プロジェクトの現在
○連載陣も絶好調
・・・
『フライの雑誌』第113号
本体1,700円+税〈2017年11月30日発行〉
ISBN 978-4-939003-72-1 AMAZON