喫茶店でも呑み屋でも書店でも釣具店でも、顔見知りの店員さんと会釈できるお店があれば、住んでなくても「俺の町」。
キウイはそれを、人の生きてゆく拠り所となる〈ホームタウン〉の条件のひとつとするのだと、キョーコさんが以前原稿に書いて教えてくださった。
ならば、阿佐谷にも高円寺にも八王子にも、鹿児島にも札幌にも横浜にも、神津島にも奥多摩にも「俺の町」感ある。いま外国の町の名を出そうと思ったけど盛りきれなかった。
さっき話したオホーツクの男も、電話の向こう側で「俺の街、銀座は最近どうですか」と言っていた。来週三年ぶりに来るらしい。
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2014年に議員立法の肝入りで成立した内水面漁業振興法というものがあって、各都道府県は内水面漁業の振興計画策定に務めるものとすることになっている。
で、今年四月現在で策定済みは14県。福島県は未策定。その理由を福島県に聞いたところ、福島県内の河川湖沼は、福島第一原発事故による放射能汚染の影響で、漁業にも遊漁にも規制のかかった状態が続いている。資源の増殖や漁場整備の数値目標を掲げる状態にありません、という哀しい回答だった。
何度でもいう。原発事故は実害そのもの。
2011年以降、福島県内最大の阿武隈川漁協では、川魚の放射能汚染が下がらないために、全管理水域で漁業・遊漁ができない状態が続いている。のだが、実際は、、、ということを次号の記事にまとめようと考えています。
ほかの釣り雑誌が書かない、書けないなら、うちが書きます。川に親しみたい人々が、少しでも前進できるための提案をします。
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数は少なくとも読者が支えてくれると信じてやってきて、おかげさまで何とかなっています。
フライの雑誌社が書きたいことを書き、載せるべきものを載せ、出すべき単行本を出せるのは、ほんとうに読者のおかげです。感謝します。
すべてを分って小誌へ広告を出してくださる広告主様の侠気にも感謝します。小誌に広告を出してくださっている広告主様と編集部とは深い信頼関係にあります。つよくお薦めできます。
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書店取次の地方小出版流通センターさんから、「海フライの本3 海のフライフィッシング教書」へ発注をもらいました。これで密林の品切れも解消するはず。「イワナをもっと増やしたい!」(中村智幸著)も大量に納品します。
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マス類の管理釣り場は〈時間券〉の設定をするべきでしょう。〈3時間券〉など時間券を設定しているところと〈一日券〉〈半日券〉だけの釣り場では、明らかに集客に差が出ています。すぐにできる販促&ホスピタリティ向上策。やらない手はない。 特集◎オトナの管理釣り場
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第114号へのうれしいレビューをいただきました。
「どんな分野でもそうですが、何かを貶したりネガティブキャンペーンをやったりする人は、自分では上級者と思っている万年中級者、または自分に注目してもらいたいのに全然注目されない人たち」
ってすごくよく分かる。弱い犬ほどよく吠える。
毒蛇は寡黙。
〈毒蛇は急がない〉ならぬ、〈毒蛇は寡黙〉ってうまいこと言ったと思ったが、ガラガラヘビはうるさかった。