おかげさまで第115号の校了となりました。あとは印刷担当の東京印書館さんの精鋭部隊が、いつものことながらすばらしい仕上がりの本に仕上げてくださいます。
編集部は毎号毎号校了のあとは、次の号が過去最高の出来映えですと自画自賛しています。でもその通りなので仕方ないです。次の第115号が今までで一番面白い「フライの雑誌」です。
第115号がお手元へ届くまで、もうしばらくお待ちください。
というわけで、さっそく釣りに行ってきました。責了のハンコを押しながら印書館さんの担当Oさんに、「明日と明後日はわたし東京にいないっすから」と宣言した際、(ニヤリ)とされたのが瞼の裏に焼き付いています。
いやいや、いないっすからまじで。
湖の上にいます。

朝11時くらいからやって、50センチ超くらいの虹鱒が水面でぽつぽつ釣れた。岸際の流れ込みの直下に落としたシナモンアントを吸い込んだのはこの方。超かっこいいブルックトラウトでした。神の造形にしびれる。だってこの季節のオスだけ顎が猪木化して、しかも上顎と下顎の先端が噛み合わせになって凸凹になるんですよ。神様の仕業以外ありえないでしょう。そんな魚をたまたま釣っちゃった自分の腕もありえない。わたしは持っている人生の運を釣りでほぼ使っている気がしますけど、人生の運なんて釣りで使わないでいつ使うのでしょう。なんか間違ってるような、間違ってないような。

第109号で初公開された島崎憲司郎さんのシナモンアントを真似して巻いた。シナモンアントのタイイングは動画で紹介されています。

シナモンアント以外の実績のある他のフライももちろん同じポイントで同じやり方で試したんだけど反応があったのはシナモンアントのみ。恐ろしい。あんな広い湖であんなに小さいフライをよくも選んで食ってくるものだとあきれる。フライのちからってやっぱりすごい。

二日め、昨日にひきつづき台風の名残の白濁の影響。魚の反応は昨日よりずっとスロー。

水面でドバッと、

超ウルトラ元気のいい虹鱒が水面でふつうに釣れた。今日は18番のオポッサムボディのエルク。

ぎゅいーん、超楽しい。生きててよかった。

次号特集の関係で、今回は状況が多少きびしくても水面にこだわって釣ろうと事前に心で決めていたわけですが、結果的に水面でしか釣れなかったというオチでした。ほんとは私的新作のこのエグいフライをフォーリングさせて、つまんない釣りだなあとボヤキながらバンバン釣れちゃう予定だったんだけど、まったくの不発だった。やっぱり水面がいいみたい。

浮かんでいるだけで幸せ。釣れたらもっと幸せ。「フライの雑誌」がお役に立てるかもしれません。
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