えらい人は小説の最後だけ読めば全部分かるらしいけど、うちの場合はファイルを開いた瞬間に、バババッと何行かが勝手にハイライトされる。「お、いいぞ」となるのがよい寄稿文。稀にハイライトされないのもあるけど、釣りへの愛さえ感じられれば編集部はとことん応援する。大丈夫です。
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シマノさんの釣り番組でナレーターが「良型」=「りょうけい」と読んでいた。りょうけいヤマメを追う、と。すごく違和感。「りょうがたのヤマメ」にしてほしい。あるいは「型(かた)のいいヤマメ」くらいで。釣りには釣りの日本語があると思うでがす。
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島崎憲司郎さんのシマザキデザイン・インセクトラウトスタジオのアシスタントの山田さんのハヤ釣りを見てしまったために、またドライフライ熱がぶりかえしてきた。スイングもいいけどドライフライはやっぱり楽しい。

こういうの好き。両毛漁協の遊漁券は橋の近くのいつものセブンイレブンで買うことにしてる。釣り券くださいとお願いすると、店員さんはこの手書きのメモを事務棚からとりだす。店員さんがレジの外へ出てやってくれようとするのを、「大丈夫ですから」ととどめてこのメモを預かり、コピー機のところへ行って自分で操作する。コピー機からブーと吐き出された紙をレジへ持っていって、お金を払います。密書を運んでいる気分。楽しい。

うちの地元の川にもドライフライで釣って楽しいポイントはいくらでもある。対岸の草つきの際にたまっているカワムツときどきオイカワをドライフライで狙う。

アイカザイム19番。沈んでも3秒ルールなら釣れ続ける。繰り返すが一昨日の夜、酔っぱらったわたしは島崎憲司郎さんのシマザキデザイン・インセクトラウトスタジオのアシスタントの山田さんに、自分のフライボックスを自ら開けて「これアイカザイム。効きますよ」とのたまったのだった。ぐぉぅ

かるく色づいているけど。今年は水がすくないせいか成長が遅い気がする。それとも人間の側の思い込みか。先日の雨でいまの水量はちょうどいいが、五月にしては異様な猛暑で日に日に水が減っていくのがわかる。雨乞い。

いまの季節は可能な限り毎日川へ行きたい。この子は昨日の子。超きれい。フライは一昨日結んだままのアイカザイム。雑ですみません。

水が増えたので細流にも魚が入ってきている。川岸の上から一匹一匹釣っていく。思い通りに釣れるって楽しい。


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