夏のオイカワ釣りには短い竿がいいなあと思っていたけど、秋はポイントも変わってくるし、長い竿もいいよなあ、と思った昨日の釣りだった。
適当にどんなんやってもバーっと流せば簡単に釣れる季節は終わった。瀬の釣りから、トロのライズの釣りに移行していく。
テクニカル度が高まって、オイカワ/カワムツの釣り自体はもっと面白くなる。

BCMC(バイカラーマシュマロカディス)をがっぷり。TMC100の20番。さいきんあまり使ってなかったけどやっぱり100はド定番。秩父のUさんは川でも湖でもおれは100しか使ってないんだ、と第116号の〈小さいフライ特集〉で言っていた。Uさんが言うと説得力ある。背側のマシュマロファイバーはべつにピンクでなくたってハヤ釣りのポイントなら十分見える。なんならドライが全然見えなくたってオイカワ/カワムツは楽しく釣れる。自由度高い。「オイカワ/カワムツのフライフィッシング ハンドブック」で書きました。

さざなみ、ライズなし。ノリエさんの長いベニャベニャのグラスで、DT2番を半分に切ったラインを全部だした先の水面で10センチの小魚をかける。うまくキャストできた時だけ、魚が出てくる。楽しくないわけないですよねえ。1755から10分間だけライズあり。

カワムツは爬虫類っぽい。

BCMCを腹側から見たところ。マシュマロをカットして作るレッグというか、スタビライザーの役割がとても大きい。背側のインジケ風味は魚から見えない。こりゃ釣れるよね、って感じ。マシュマロ考案者の島崎憲司郎さんからI師匠といっしょに直接タイイングを教えてもらった。次号マシュマロ特集でI師匠がすっごく親切にまとめて解説してくれました。これ使えます。まじです。ところでこの写真、マシュマロウイングの端っこのカットをちょっと失敗してますな。拙者は接写がきらいでごわす。

小誌最長連載「優しき水辺」。これは第99号の表紙。斉藤ユキオさんの作風を追いかけていると、何年かの周期でガラッと変わることに気づく。2011年6月の第93号「東北へ行こう!」特集で、編集部が何も言う前から斉藤さんが「よかったらイラストを描きましょうか?」と申し出てくださったことを、わたしは一生忘れない。


フライの雑誌 117(2019夏号)|特集◎リリース釣り場 最新事情と新しい風|全国 自然河川のリリース釣り場 フォトカタログ 全国リリース釣り場の実態と本音 釣った魚の放し方 冬でも釣れる渓流釣り場 | 島崎憲司郎さんのハヤ釣りin桐生川
6月30日発行

「ムーン・ベアも月を見ている クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線」 ※ムーン・ベアとはツキノワグマのことです。




