ふだん使うフライリールはリール袋(トートバッグ)にぶっこんで、車のトランクに積みっぱなしだ。たまにはフライラインをチェックしようと思って、リール袋を久しぶりに開けた。
ここに集まれしているのは全部現役。ラインは1番から12番。用途も使いたい気分もそれぞれで異なるから、なんだかんだで毎年最低一回ずつは現場で働いている子たち。同じく現役だが二軍在籍のために、リール袋に入れらない子も、同じくらいいらっしゃる。
ラインを巻いていない、現場に出たことがない子たちは、この倍いらっしゃる。その理由は、好きすぎて使えない、味だとかの許容範囲を超えて使いづらい、買ったはいいがしっくりこない、買っただけで満足しちゃった、使うよりも棚に飾って眺めていたい、大切にしまったまま忘れてる、買ったことすら忘れてる、など。
じつはもちろん自分でも全部を把握してきれていない。
ちなみに超一軍の子もいて、その子たちはロッドにセットされてリーダーとフライも結ばれた状態で、物置の中の竿立てに刺さっている。俺どうせ毎日投げるし、家に帰るのめんどうだから、ユニフォーム着たままベンチで暮らしてるんですわ、っていうプロ野球の中継ぎ投手みたい。
そんな選手はいません。
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フライの雑誌社では、ここに来て日々の出荷数が増えています。「フライの雑誌」のバックナンバーが号数指名で売れるのはうれしいです。時間が経っても古びる内容じゃないと認めていただいた気がします。そしてもちろん単行本も。
島崎憲司郎さんの『水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW』は各所で絶賛されてきた超ロングセラーの古典です。このところ突出して出荷数が伸びています。