FM桐生さん「You’ve got Kiryu!」8.3放送回に島崎憲司郎さんが出演しました。
最初っから最後まで飛ばしっぱなし。完全に話芸の域です。放送から一部を書き起こしてみました。
前回の放送の最後の方でアシスタントの山田がくだらない曲を弾いて「シマザキさんが弾くともっとドロドロしてる」なんて失礼なことを言ってましたが。
小林隆子さんの声はヘレン・メリルに似てるってホリウチくんがツイッターかなんかで言ってた
桐生タイムスの青木修さんが「水生昆虫アルバム」を見て25年くらい前にうちに初めて取材に来た時、うちにあるコンデ・エルマーノスを聴いて「なにがなんでも私もこれが欲しい」と言い出して、20分後には市内のギター屋さんで買ってた。
ギタリストの長谷川きよしさんはもともとフラメンコギターをやってらっしゃったんです。フレットを見えていないんだけど音がものすごく正確。 イントロ10秒で女の人はみんなコレ(不明)になっちゃう。
コロナで皆さんアルコールで消毒していますでしょう。必ず大量に手荒れの人が出ますよ。私もフライタイイングで使ったアセトンで酷い手荒れになりました。何を触っても痛いんだけど唯一触れた毛ばりの材料がダチョウ。オーストリッチっていうんです。
ダチョウの羽をただハリにぐるぐると巻きつけて往復させただけ。それが異常に釣れるんで、釣り人の間で話題になっちゃっいましてね。今は皆さん使ってらっしゃるみたい。ダチョウの羽は一番原始的な羽、恐竜の羽に近いらしいですね。恐竜はダチョウの親玉みたいなものなんじゃないですかね。
普通は両手が使えなくなったらフライタイヤーなんて廃業しますよ。でも私の場合はダチョウの羽のおかげで釣りができた。「フライの雑誌」にそこらへんのことネタにして書いてますけどね(笑)
若い頃に私はクルマ売っ飛ばして欲しかったギターを買っちゃったんです。そうしたら親族会議になって、釣りかギターか、どちらかにしろって言われた。それで釣りにしたんです。
さりげなくクロスオーストリッチの誕生話まで織り込んでいらっしゃいます。それにしても釣りかギターか選べと言われて釣りにしたとは、いやあ、なんて素晴らしいご選択だったことでしょう!
前回の放送分は「フライの雑誌」第120号に書き起こし掲載しています。
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以下、過去記事から島崎憲司郎さん語録bot.
「物事は単純なものほど応用範囲が広い。」
MCDCテクニック 人造CDC効果とその応用例 島崎憲司郎
フライの雑誌-第20号(1992)品切
「ウグイ、オイカワ、タカハヤは子供の頃からの友だちだからね。これだって釣り方次第では中々オツなモンですよ。」
Shimazaki World 番外編 島崎憲司郎2008
フライの雑誌-第83号(2008)
「僕は雑種の子犬みたいなフライを作りたいの。血統書付きのエラそーな犬じゃなくてさ。雑種の犬ってそれぞれに個性的で何となく愛嬌があって憎めないヤツが多いんだよネ。」
Shimazaki World 番外編 島崎憲司郎2008
フライの雑誌-第83号(2008)品切
「具体的な生き物を写実的に模すのではなくて、本質的な部分をズバリと突くために特徴をわざとボカしているわけです。見る側の欲目次第で色々なイメージを生成する。」
「フライというのは魚の欲目を利用する罠なんです」
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フライの雑誌社では、ここに来て日々の出荷数が増えています。「フライの雑誌」のバックナンバーが号数指名で売れるのはうれしいです。時間が経っても古びる内容じゃないと認めていただいた気がします。そしてもちろん単行本も。
島崎憲司郎さんの『水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW』は各所で絶賛されてきた超ロングセラーの古典です。このところ突出して出荷数が伸びています。