読者さんから最新号へのご感想をいただいた。
ご自身では釣りはやらないという彼女が、今号では「5回泣かされた」。一番泣いたのは「真柄さんの」。「中馬さんのもよかった」。「フライフィッシングの雑誌なのに、こんなのが載っていいんですか。」と聞かれた。いいんです。
門外漢を泣かせられれば、趣味の本として本物です。ありがとうございます。
「野津さんの文章もよかった。でもあの魚の写真は、ちょっとおかしい。私でもわかりました。」
とも。
●リリースは偽善か。私はそうは思わない。魚を水から上げず、むやみに触らずにさっさと逃がせば、リリースしたブラウントラウトは成長して大型化し、再び釣れる。小さな湖に住む魚の数は限られており、成長には時間がかかる。同じ魚が釣れることは決して珍しいことではない。
●2019年の中禅寺湖を例にとると、私の釣った40㎝以上のブラウン51匹のうち、14匹は以前にも釣ったことのある魚だった。約27%の相当な高確率で同じ魚が釣れていることになる。
●ここでは、リリースされたブラウンが再び釣れたいくつかの例を示し、その有効性を伝えたい。
(第120号特集◉大物ねらい|「大型化におけるリリースの有効性」野津昌生より)
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フライの雑誌社では、ここに来て日々の出荷数が増えています。「フライの雑誌」のバックナンバーが号数指名で売れるのはうれしいです。時間が経っても古びる内容じゃないと認めていただいた気がします。そしてもちろん単行本も。
島崎憲司郎さんの『水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW』は各所で絶賛されてきた超ロングセラーの古典です。このところ突出して出荷数が伸びています。