〈フライの雑誌〉では、特段の理由がない限り、ポイント案内の記事は載せないし、釣り場の名前も出しません。
だから超マイナーな場所の写真だけ見て、ポイント出した! って言ってくる方には(かなり希少です)、よく分かりましたねえ! ってむしろ感動します。ほんとよく分かるもんです。
おぬし、できるな、って感じ。
自分も釣り場は一回行けば、景色が脳にインプットされて忘れない。この特殊(?)能力を釣り以外のことに活かせないものか。
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たとえば、北海道の湖の、林道ゲートから30分歩いた流れ込みの、湖へ腰の高さでウエーディングしていった先の15メートルくらい沖合にある、〝石〟の話で、東京都在住の釣り人と、八王子のココスで盛り上がったことがあります。
「ああ、あの二つ並んだ〝石〟を知ってるんですか。」
「もちろんですよ。左っ側のは乗るとツルツル滑るんですよね。」
「おお、」
という会話をできたので、野津さんと仲良くなった。
認められました。
おかげで第120号に、ものすごい大物釣りの記事と、特集人気ナンバーワンの「中禅寺湖にて 七つの戒め」を書いてもらえました。
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というわけで、なごみ店長によると、芦ノ湖が釣れてるらしいです。
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フライの雑誌社では、ここに来て日々の出荷数が増えています。「フライの雑誌」のバックナンバーが号数指名で売れるのはうれしいです。時間が経っても古びる内容じゃないと認めていただいた気がします。そしてもちろん単行本も。
島崎憲司郎さんの『水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW』は各所で絶賛されてきた超ロングセラーの古典です。このところ突出して出荷数が伸びています。