オイカワを釣ると針が下顎に掛かることが多い。この前数えてみたら8割以上は下顎だった。
これは魚がフライを口に入れた瞬間にすぐ刺さっているのだろうと思う。口の大きさ(容量)に対してフライが大きいので、口の中でフライが動くことがないのか。— Mitsuo Furuta (@ormitte) December 29, 2020
こういうこと言われると気になる。この忙しい年の暮れに、さっそく数えてみた。
手元にある2018年からの写真で検証した。
鮮明にハリがかりの状態が写っているオイカワ124匹中、上顎が76匹(61%)、下顎が33匹(27%)、横(カンヌキ)へのフッキングが15匹(12%)だった。
ちなみに、カワムツは10匹中、上顎が5匹、下顎が2匹、横へのフッキングが3匹だった。
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まず、ハリがかりの状態は、魚の活性、魚のサイズ、フライのフックサイズ、フライパターン、季節、釣り方、ポイントの流速、アワセなどの要素で変わるだろうと、予測できる。
Mitsuo Furuta氏の釣りは、今までのレポートを拝見する限り、アップストリームでの水面がらみが多いようだ。ポイントは波立っていない。流速がほぼゼロの場合も多そう。
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対して、わたしのオイカワの釣り方は、2018年からの検証期間中では、8割がダウンからクロスのスイング。ポイントは瀬とトロ瀬が中心。流速は10㎝/秒〜50㎝/秒程度。水面に波のない場所ではほとんど釣らない。
フライパターンは、完全なドライフライより、ソフトハックル寄りのなんともいえない曖昧なものを好んで使う。フライを水面上にぽっかり浮かばせることはあまりない。
わたしの釣りの場合、真夏のやる気のあるグリグリの番長は、グワーッと追ってきて反転して食う。結果、閂がかりの率が多い。気がする。低活性の春や、晩秋は、逆に下顎の率が高い。ような気がする。
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とりこみ時に外れて、ハリがかりの状態が不明な魚が多い。追加検証が必要だ。来年の楽しみが増えました。

ハヤ釣りのフックはもちろんすべてバーブレス。

検証が原始的。

フライの雑誌-第121号 特集◎北海道 最高のフライフィッシング(2020年12月5日発行)
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