新刊『桜鱒の棲む川 ─サクラマスよ、故郷の川をのぼれ!』発行直前情報(その1)

新刊単行本『桜鱒の棲む川 ─サクラマスよ、故郷の川をのぼれ!』の発行が近づいてまいりました。そこで本日から何回かに分けて、今度の本の内容を小出しで紹介してゆきます。

まず第1回目の本日は、いきなり本文の全目次を大公開します。

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[本文目次]

Ⅰ  美しき頑固もの、サクラマス

プロローグ ─ 桜鱒の棲む川をめぐる旅の始めに
いつから「サクラマス」と呼ばれるようになったのか/サクラマスの一族には四つの亜種がある/北海道での呼称「ヤマベ」は本州から伝わった/スローでマイペース、したたかな頑固もの、サクラマス/この一〇〇年でサクラマスの生息環境は激変した/川が川でなくなった時サクラマスは途絶える

Ⅱ  サクラマス・ロマネスク

六億六千万円かけて遡上ゼロの「県の魚」 016
コラム① サクラマスの起源を考える  022
サクラマスのロマンと資源管理 024
コラム② ヤマメとサクラマスとを分ける鍵、スモルト化 030
一二〇年前のサクラマス漁獲量を読み解く  032
コラム③ サクラマスの海洋生活と母なる川 038

Ⅲ  サクラマスよ、故郷の川をのぼれ

山形県・小国川 ダムのない川の「穴あきダム」計画を巡って 042
コラム④ カワシンジュガイは氷河時代からのお友達 048
山形県・赤川 サクラマスのふ化放流事業は失敗だったのか  050
コラム⑤ 信州の高原にサクラマスが遡った日 056
秋田県・米代川 サクラマスの遊漁対象化と増殖事業との複雑な関係  058
富山県・神通川 サクラマス遊漁規制の経緯とその影響  064
コラム⑥ 「戻りヤマメ」とは何だろう  072
福井県・九頭竜川 九頭竜川は〈世界に誇れるサクラマスの川〉になるか 074
コラム⑦ 自由なサクラマス釣りの魅力とその未来  080
石川県・犀川 南端のサクラマスと辰巳穴あきダム訴訟  082
コラム⑧ 湖に閉じ込められたサクラマスたち  088
新潟県・三面川ほか 新潟サクラマス釣り場の現状と問題点  090
コラム⑨ 中禅寺湖のホンマス、木崎湖の木崎マスの正体は  096
岩手県・安家川 サクラマスよ、ウライを越えよ   098
青森県・老部川 原発、温廃水、サクラマスの〈ブラックボックス〉  108
コラム⑩ 海と川のサクラマス、どちらがおいしいか  114
岩手県・気仙川 サクラマスが群れる川のダム計画  116
コラム⑪ はじめに人工ふ化ありき  126
したたかに生き延びよ、サクラマス  128
コラム⑫ マリンランチング計画という悪い冗談  134
北海道・斜里川ほか 北の大地のサクラマス、特別な事情  136
コラム⑬ 内村鑑三とサケ・マス増殖事業  144
岐阜県・長良川 長良川河口堰とサツキマスの自然産卵  146

Ⅳ ダムをやめれば、サクラ咲く

レッドデータブックを疑え   158
コラム⑭ キツネのチャランケ  164
ダムをやめれば、サクラ咲く   166
コラム⑮ サクラマスは故郷の川でしか生きられない  176

エピローグ ─ 桜鱒の棲む川のほとりで   178

あとがき   188

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次回のご紹介をお楽しみに。

新刊『桜鱒の棲む川 ─サクラマスよ、故郷の川をのぼれ!』は、明日からプレスリリースを開始します。リリースご希望の方は info@furainozasshi.com までお気軽に宛先をお送りください。

ダムをやめれば、サクラ咲く。

桜鱒の棲む川 ─サクラマスよ、故郷の川をのぼれ!