これからフライフィッシングを始める方へ。釣りの実戦と、フライタイイング(自分で毛バリを作ること)は、慣れてる人にちょっと教わると劇的に上手になります。
以下は、上州屋八王子店さん【フライフィッシングコーナー】のご案内から
当店ではこれからフライフィッシングを始めたいという方を徹底応援致します。どうぞスタッフまでお気軽にお声をお掛け下さい。
毎週金曜日夕方はタイイングテーブルをフライフィッシングコミュニティ「フライデー」として解放しています。フライタイイング教室や釣り場の情報交換の場としてご利用下さい。季節ごとのお勧めパターンのタイイングや、お仲間同士での釣行の作戦会議にもご利用下さい。
上州屋八王子店さんの毎週金曜夜〈フライデー〉には、わりと本誌編集部員もうろついています。全国のフライフィッシング用品店でも、八王子店さんみたいな釣り仲間のグループはたくさんあります。気軽に一緒に遊びましょう。
釣りに、フライフィッシングに興味があればその時点でみんな仲間です。
自分の場合(すぐに自分語りを始めるのはじじいの悪いクセ。きらわれます。)、中学生でフライフィッシングを始めて臥薪嘗胆、的外れの試行錯誤を繰り返し、最初の一匹のヤマメを釣るまでに、丸二年かかりました。
いまだにフライフィッシングに少しばかり異常に(自覚はある)夢中なのは、あの釣れない悲惨な日々があったからかもしれない。でもだからといって、今の初心者さんに釣れない日々を期待するのは全く違うよね。
というわけで、フライの雑誌社では〝はじめてのフライフィッシング〟的な本を作ろうと思います。
フライフィッシングの未経験者さんが、はじめて手にとって、最初の一匹を釣り上げるまでの知識と情報を、ごくシンプルにまとめます。技術もですが、なにより、フライフィッシングの、なんていうんですかね、この独特の面白さ、魅力の糸口を分かってもらえる、とっかかりになってくれる本を作りたいです。
フライフィッシングって、たとえ釣れなくたって、その向こう側にやたら楽しそうな、ワクワクする淵が見えているんです。でなけりゃ、釣れないのに丸二年もしつこくやりませんって。
いまの時代は情報も用品も進歩しています。ただ「釣れた、釣れた、」でいいならゴールは目の前で、そのかわりすぐ飽きそう。フライフィッシングでなくても魚は釣れます。なにも釣りじゃなくたって、いくらでも他に娯楽はあるわけですし。
いろいろ遊びがある中で、いろいろな釣りもある中で、〝フライフィッシングだから楽しいんだ。〟という扉へのご案内をしたい。わざわざノックしてもらうだけの価値が、フライフィッシングにはあると思っています。
扉を開けた日から、ずっと続く子供の頃の夏休みが始まります。昨日より今日が明日があさってが待ち遠しくなる。それがフライフィッシングの魅力で魔力です。
この本は、フライフィッシングの未経験者さんにはじめて手にとってもらいたい本です。と同時に、フライフィッシングに興味を持ってくれた人に、経験者さんが「じゃあ、この本読んでみなよ。」と、ポンと気軽に手渡せる、そんな本にもなるはずです。
読者の皆様からの応援が頼りです。どうか引き続きよろしくお願いします。
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フライの雑誌社では、ここに来て日々の出荷数が増えています。「フライの雑誌」のバックナンバーが号数指名で売れるのはうれしいです。時間が経っても古びる内容じゃないと認めていただいた気がします。そしてもちろん単行本も。
島崎憲司郎さんの『水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW』は各所で絶賛されてきた超ロングセラーの古典です。このところ突出して出荷数が伸びています。