雑誌を作っていると楽しいことがある。
昨日、お電話をいただいた。
〈フライの雑誌〉のウェブで紹介されていたトピックスの元記事を読みたい、掲載バックナンバーありますか、と誠実そうなご年配の方。
聞いたら自然保護関係の活動を長年やられている方で、本は品切れでもあったので、掲載後の追加情報も含めて、記事の内容を電話口でこと細かに説明した。
お互いに名前を名乗って、新しい知り合いになった。
こういうことがあれば、逆もある。
こっちがタンメン屋さんの親父だとして、たまたまやって来た一見さんが、ろくにどんぶりへ箸もつけていないうちに、こんな風なことを言ってくる。
「親父さん、このタンメンをウチの海の家でも出したいんだ。スープと麺と具材を分けてくれないかな、タダで。」
言ってきたならまだかわいい。黙って懐へ入れて持ち出して、自分の作ったタンメンだと偽り、よその店で売り出した人もいたから、世の中はおそろしい。
持ち出した本人はもちろん論外だが、盗品タンメンと分かっていて売るほうも売るほう。天は見ていますよ。
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「少女を埋める」論争が文学史上「奇妙」と言える“3つのワケ”
私小説をめぐるトラブル最新事例
この記事がとても面白かった。
私小説として発表した作品の読まれ方に、作家が自分で注文をつけるというのは、早い話が、ビビったということだ。
覚悟がないなら私小説なんて口にしない方がいい。
自らが書いた虚実にまみれ、周囲を傷つけまくり、大クズを貫いて死んだ葛西善蔵さんを見習いなさい。
まあ善蔵さんでも、あれは本当は書かなきゃよかったんだよとか、書きすぎちゃったけど仕方ないやとか、うるせえとか、俺の人生ちょっとツイてなかっただけだよとか、月に三十五円もあれば家族五人が飢えずに暮らせる。それくらいどこかから出てきてもいいのにとか、実際はぐちぐちあったろうけど。

アイカザイムをウェットフライとしてスウィング。今シーズンのオイカワは九割方がスウィングの釣り。オイカワのスウィングの釣りは、日ごとで変化する川と魚の状況に、アジャストする幅が広い。何でも受けちゃう。

背びれのあたり、夏色というより秋色でしょうか。
プレゼンテーションの際に、フライラインの置き位置と形状を変えることで、主流の手前、主流、主流の向こう側を釣り分けます。オイカワは水面をスイングするフライへ激しく反応します。オイカワは水面の虎である。
オイカワの #フライフィッシングhttps://t.co/SQjiyHmIHq pic.twitter.com/xGPa5kvGxg— 堀内正徳 (@jiroasakawa) September 10, 2021
〈フライの雑誌〉第122号を発行しました!
特集は、〈フライの雑誌〉初の入門編「はじめてのフライフィッシング1」。島崎憲司郎さん + 山田二郎さんの「初公開 ホットワックス・マイナーテクニック」です。
※取り扱い店舗様には2021年6月5日以降に並びます。
※少部数です。ご予約注文をおすすめします。
※Amazonなど各書店・ネット書店でも扱われます。ネット書店経由での発送は6月中旬からになります。

ISBN978-4-939003-39-4
本体 1,714円

『フライの雑誌』の新しい号が出るごとにお手元へ直送します。差し込みの読者ハガキ(料金受け取り人払い)、お電話(042-843-0667)、ファクス(042-843-0668)、インターネットで受け付けます。

単行本新刊
文壇に異色の新星!
「そのとんでもない才筆をすこしでも多くの人に知ってほしい。打ちのめされてほしい。」(荻原魚雷)
『黄色いやづ 真柄慎一短編集』
真柄慎一 =著
装画 いましろたかし
解説 荻原魚雷

フライの雑誌-第122号|特集◉はじめてのフライフィッシング1 First Fly Fishing 〈フライの雑誌〉式フライフィッシング入門。楽しい底なし沼のほとりへご案内します|初公開 ホットワックス・マイナーテクニック Hot Wax Minor Technics 島崎憲司郎+山田二郎 表紙:斉藤ユキオ

身近で楽しい! オイカワ/カワムツのフライフィッシング ハンドブック 増補第二版(フライの雑誌・編集部編)


初公開 ホットワックス・マイナーテクニック Hot Wax Minor Technics 島崎憲司郎+山田二郎

フライの雑誌-第118号|フライの雑誌 118(2019秋冬号): 特集◎シマザキ・マシュマロ・スタイル とにかく釣れるシンプルフライ|使いやすく、よく釣れることで人気を集めているフライデザイン〈マシュマロ・スタイル〉。実績ある全国のマシュマロフライが大集合。フライパターンと釣り方、タイイングを徹底解説。新作シマザキフライも初公開。永久保存版。|島崎憲司郎|備前 貢|水口憲哉|中馬達雄|牧 浩之|荻原魚雷|樋口明雄

「ムーン・ベアも月を見ている クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線」 ※ムーン・ベアとはツキノワグマのことです。

フライの雑誌-第121号 特集◎北海道 最高のフライフィッシング|121号の連載記事で人気ナンバーワン。夢を挟むタイイングバイス フライオタクの自由研究2 大木孝威(2020年12月5日発行)

版元ドットコムさんの〈読売新聞の書評一覧〉に『黄色いやづ 真柄慎一短編集』が載っている。もう本当にありがたいです。

真柄慎一さんのデビュー作 朝日のあたる川 赤貧にっぽん釣りの旅二万三千キロ
(2010)

春はガガンボ号 ガガンボは裏切らない。 頼れる一本の効きどこ、使いどこ

『フライの雑誌』第120号(2020年7月20日発行) 特集◎大物ねらい 人は〈大物〉を釣るのではない。〈大物〉に選ばれるのだ。|特集2 地元新発見! The new discoveries around your home