遠くへ投げたい

今まで渓流釣りをメインにつづけてきたフライフィッシャーマンが、あたらしく湖・海を舞台にしたフライフィッシングを始めるにあたって、壁になるのはフライキャスティングでしょう。

湖・海で快適に釣るには、5、6番ライン以上で20ヤード以上を、コンスタントに投げたいところです。

低番手の渓流の釣りでは、20ヤード以上のロングキャストは、まず必要がありません。手首だけのてんから風キャストで事足ります。でも手首キャストでは、5、6番ライン以上の高番手は扱うこと自体が困難です。

フライロッドは、もともと腕と肩を使ってキャストするように設計されているものです。

渓流専門のベテランさんにとって、ロングキャストが必要な湖・海の釣りを始める壁になるのは、いまさらフライキャスティングを練習したくない(恥ずかしい)気持ちかもしれません。

大きなお世話かもしれませんが、もったいないです。ロングキャストが楽にできれば、ショートキャストは格段に向上します。もっとよく釣れます。

手首が痛くなりませんから、人生で長く釣りを続けられます。

第92号「ただ一本の竹竿2」と『海フライの本3

第91号「ただ一本の竹竿1」

とくにある種のアクションの竹竿の場合、手首だけで前後にパタンパタンと振っても、その竿の持つ本来のポテンシャルはわかりません。キャスト自体ができないことも多いでしょう。と言いつつ、竹竿での近距離のラインコントロールで手首を有効に使うのは必須です。キーワードは「手首」と思います。

「フライフィッシングという釣りは、結局最後はキャスティングの冴えがモノをいうのだ。」(『水生昆虫アルバム』島崎憲司郎)39ページより。

大切なことは常に小さな声で囁かれる。

〝冴えてる〟の対義語は〝ぎっこんばったん〟〝ぺったんこ〟とか。

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身近で楽しい! オイカワ/カワムツのフライフィッシング ハンドブック 増補第二版(フライの雑誌・編集部編)

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目の前にシカの鼻息(樋口明雄著)
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