釣りビジョンさんから催促されて、携帯サイト用のコラムを書いて送った。
じつは最近、ほぼ毎日バス釣りをしている。自宅からわりあい近い場所で、バスがぱかぱか釣れる池を発見してしまったのだ。すんごく釣れるんだこれが。ここはもちろん、釣り禁止の池ではない。釣り師たるもの、コンプライアンスには気を使わなくてはならない。
スモールマウスバスがとうとう都内のどこぞの河川で姿を見せるようになった、これは大変だと煽っているマスコミがいる。しかし法律や規則を守った上でその魚を釣るのに、釣り人はなんら後ろぐらい思いをする必要はない。そこに水がある。水がある限り、魚にはすむ権利がある。そしてそこに魚がいる限り、釣り師にはその魚を釣る権利がある。夜泣き谷の銀次の名台詞だ。
ラージとスモールは、現在は法律によって放流が禁止されているのは事実だ。お国大事な権力主義者たちは、「きっとそれらは釣り人が放流したに違いない。」なんて寝ぼけたことを言ってくるかもしれない。そういう●のおかしい人には逆にこう反論すればいい。「おや、特定外来生物法をご存じないんですか。根も葉もない言いがかりをつけると、あなたを名誉毀損で訴えますよ。」と。
いわゆる「ブラックバス叩き」をしたがる人々の矛盾と本音は、フライの雑誌社刊行のベストセラー『魔魚狩り ─ブラックバスはなぜ殺されるのか』(水口憲哉著)で完ぺきに解き明かしている。いまや伝説的名著となった一冊である。未読の方はぜひどうぞ。胸を張っていつまでも楽しい釣りを。
こういう考え方をする私は、社会的におかしい人なのだろうか。なんだか最近、逆におかしいのはこっちなのじゃないのか、という気がする時もある。こわい。
追伸:それにしても『フライの雑誌』最新89号であんな記事を書いた僕に、以前と同じくコラムを催促してくる釣りビジョンさんは太っ腹だ。