ありがとうございました「書肆アクセス」

17日で閉店する神保町の書肆アクセスへ行き、これまでお世話になったお礼を伝える。
買った本は前から気になっていた「世界屠畜紀行」(解放出版社)と、阿仁の老マタギの闘いを描いた「ひとりぽっちの戦争」(無明舎出版)。後者はもう20年以上も前の殺人事件のドキュメントだ。
当時、全国の過疎地域の救世主として飛ぶ鳥を落とす勢いだった国土計画だが、2005年、長年に渡る不法行為の発覚をきっかけに落魄した。もともと霊山として名高い森吉山の地元民を反対派と賛成派で分断し、大騒動をまき散らした森吉スキー場も、資本の論理であっけなく閉鎖された。残されたのは無惨に剥かれた山肌と動かないリフト。「ひとりぽっちの戦争」についてはよく読んで再び触れたい。
神保町から青山、青山から銀座、銀座から新宿、仙川。たまに街を歩くとふだんいかに運動不足なのかがよく分かる。ちなみに明日は本栖湖。