誰も書かなかった「現代アメリカの竹竿事情」/第90号掲載

『フライの雑誌』次号第90号の第二特集は、「現代アメリカの竹竿事情」(前篇)です。

第90号に掲載

「アメリカの竹竿職人たち」(品切れ)から10年。時代と世代を越えて受け継がれてきた、アメリカのバンブーロッドの栄光の歴史と現在そして未来を分りやすく解説した労作です。

書き手の永野竜樹氏は〈バンブーロッドが好きなだけの釣り人です〉ということで、これまで釣り関係の雑誌にはいっさい登場されたことがありません。ご本人はご自分の書かれたものをご謙遜されていますが、自分で「おれはすごいんだ」という方に限って大したことがないものです。

アメリカと日常的に取引されている金融関係というご職業柄か、アメリカのバンブーロッド事情を余計なバイアスのない視点で、明解に解説してくださいました。しかし、バンブーロッドにご自身の半生を突っ込んできた愛好家としての、隠しきれない熱が行間からあふれ出ています。

歴史と伝統に支えられたアメリカのバンブーロッドが、今なお日々進化し続けていることがよく分かります。そしてやはり渓流を歩くときの手元には、味わいある一本のバンブーロッドが欲しくなります。

もっともいい意味でのアマチュアリズムに裏付けされているからこそ信頼できる、新連載「現代アメリカの竹竿事情」にご期待ください。

あなたがお気に入りのバンブーロッドに出会うための道案内になります。

世代を越えたバンブーロッド。左からオービス、パウエル、レイシー、サマーズ、ヤング、ペイン、ブランディン、ウジニッキ、F.E.トーマス、ヘドン photo by Nagano