<トラウト・フォーラム18年史>とwebサイトリニューアル

「フライ雑誌」最新第80号の「日本釣り場論」で、<トラウト・フォーラム18年史>を掲載した。トラウト・フォーラムは1990年の発足以来、日本のマス釣りを次世代へ引き継ぐための活動を展開してきた。いまや当たり前になった「キャッチ・アンド・リリース」をはじめとした各種の釣り場管理の手法も、もとをたどればトラウト・フォーラムの提言によるものが多い。

その活動の全履歴を網羅した<トラウト・フォーラム18年史>は、読者の皆様へのインパクトが大きかったようだ。結成当初からトラウト・フォーラムに入会している私にとっても、この18年という時間が感慨深いことは、「フライの雑誌」80号63頁に書いた。

トラウト・フォーラムは2008年3月末でNPO法人を解散し、4月からは新たな体制で、第2期トラウト・フォーラムの活動を出発させる。これからの活動予定や呼びかけについては「フライの雑誌」誌上でも引き続きレポートしていくつもりだ。

トラウト・フォーラムは本日、webサイトを全面的にリニューアルした。過去の活動資料や会報誌「トラウト・フォーラム通信」・「トラウト・フォーラム・ジャーナル」のバックナンバー、トラウト・フォーラム・ビデオの紹介と動画サンプルまで、ひじょうに充実した情報がセンスの良いページデザインでまとめられている。これからさらにコンテンツが追加されていくという。釣り場作りのケーススタディを集めて、公開データベース的に機能させたいとの意向のようだ。会員専用のBBSも稼働させていくなど、今後のフットワークのよい活動を大いに期待させる。

1994年に開催されたトラウト・フォーラム主催、第2回トラウトセミナーのタイトルは、「日本の鱒釣りの新時代を探る」だった。新宿の角筈区民ホールを埋めた釣り人たちの熱気を思い出す。当時の提言で実現したこと、実現していないこと、見直されたことなど様々だが、あれから14年たってもトラウト・フォーラムの存在感は変わらない。残念ながら2008年度は新規会員の募集は行なわないが、活動への参加はいつでも大歓迎とのこと。(編集部/堀内正徳)

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