20数年前、ちょい年下でTV局●Xに勤めている高ちゃんと水道橋で呑んでいた。ふとエヴァンゲリオンの話題になった。
エヴァの最終回について熱く語りたかった当時のわたしが身を乗り出すと、高ちゃん突然「僕はエヴァーの話なんかしたくないんです!!」とキレて、大声を出した。中ジョッキをターン!とテーブルに置いた。
その声とターン!があまりにデカかったために、その場にいたお客と店員がこちらを振り向いて、騒々しい居酒屋が一瞬シーンとなった。みんなの視線の真ん中に、ジョッキを片手に俯いてテーブルを見つめ、黙ってぷるぷるして念力こめてるみたいな高ちゃんがいた。
わたしは高ちゃんの心の中のなにかを踏んだんだろう。なにかは知らん。
以降、高ちゃんの前で「エヴァ」の話題を口に出すことはなかった。なにか辛いことがあったのかもしれない。あそこは高ちゃんの思い出を補完してあげるべきだったのかな、と今は思う。エヴァだけに。
高ちゃんの発音が「エヴァー」と音引き付きだったのはよく覚えている。
秘密はそこか。

しかし今見ても

最終回は、、、。