[3・11から考える 釣りと環境 2015]シンポジウム 2015年2月22日開催

●『淡水魚の放射能』を通じて釣り人のつながりが広がりつつある。東京都と埼玉近県の渓流釣り師たちが中心となって、2014年2月9日に[3・11から考える 釣りと環境]と題したシンポジウムを開催した。わたし(堀内)も参加して発言した。詳細は『フライの雑誌』第101号誌面と本欄で報告している。

●反響の大きかった同シンポジウムの第2回が、来たる2月22日(日)に昨年と同じ石神井公園区民交流センターを会場として開催される。今回は「東電福島第1原発事故による放射能被害 渓流魚および水生昆虫の放射能汚染」の調査報告、「廃棄物最終処分場問題」「山形県・小国川ダム」「リニア新幹線工事と自然環境」を、4つのテーマとしてとりあげる。

●以下ご紹介します。

 3・11東電福島第1原発事故以降、「日本列島の動脈」といわれる渓流河川の環境破壊計画が進行していることを耳にすることが多くなりました。
 このフィールドで自然の恵みを受けてきた釣り人たちにとって見過ごすことができない事態です。
 そこで、昨年に続き、シンポジウムを開催し、実態の共有と親睦を図ることにしました。ぜひ、参加して下さい。

開催: 2015年2月22日(日)
日時: 13:30〜16:30
場所: 石神井公園区民交流センター

●渓流魚・水生昆虫と放射能
 報告― 大学研究者 ・ 釣り人
 内容― 東電福島第1原発事故以来、毎年、原発に最も近い木戸川上流部で実施している放射能測定結果を報告

●放射性物質を含む指定廃棄物最終処分場問題
 報告― 栃木県塩原町関係者 ・ 釣り人
 内容― 日本名水百選の尚仁沢湧き水を抱く活火山(高原山)の中腹に放射能物質の最終処分場建設を国が押し付けてきたが・・

●山形県・小国川ダムは必要?
 報告― 小国川の川魚漁師 ・ ジャーナリスト
 内容― 小国川ダム建設をめぐり前漁協組合長が自死。昨年9月漁協臨時総会でダム建設容認。しかし多くの組合員は納得せず

●リニア新幹線工事と自然環境
 報告― 研究者 ・ 釣り人
 内容― JR東海が準備を進めるリニア中央新幹線工事による自然環境破壊や残土処理について住民は納得していません。

石神井公園区民交流センター
西武池袋線 石神井公園駅・北口前
     電話 03-5910-3451
参加費― シンポ500円 交流会費2,000円
主催―福島県で釣りを楽しむ会
   連絡先― 080-3384-8801(渡辺)

【賛同人】福島県川内村観光協会・松本喜一(福島県木戸川漁協理事)・瀬畑雄三(釣り人)・東京勤労者つり団体連合会・練馬勤労者釣りの会・渓流9条の会・長野県上田労釣会・浦壮一郎(フォト・ジャーナリスト)・堀内正徳(フライの雑誌社)・岡田直紀(京都大学教員)・岡村親宜(渓流文庫館長・弁護士)加藤恵司(東京勤労者つり団体連合会名誉会長)・山根和明(つり人社)(順不同)

『淡水魚の放射能 川と湖の魚たちにいま何が起きているのか』(水口憲哉=著/フライの雑誌社刊)
『淡水魚の放射能 川と湖の魚たちにいま何が起きているのか』(水口憲哉=著/フライの雑誌社刊)
2014年のシンポジウムの様子
2014年のシンポジウムの様子
今年のシンポジウム チラシ
今年のシンポジウム チラシ