第103号が出てから何十回も電話したりメールもしたのに全く梨の礫で、越年寸前だったカブラー斉藤氏がさっきやっと電話に出た。
「生きてるの⁈」
「えぇまぁ、生きてますよ」
「生きてんなら電話出てよ」
「えぇまぁ」
なにが「えぇまぁ」だ。とわたしは思った。コンプリートの話とか縫い物の話とかで1時間話して今電話切ったところ。
毎号こんなこと言ってる気がするが、お互いずっとこんなやりとりを20年以上続けていて、よく飽きない。
すっごく人生の時間を無駄にしている気もする。
でもこれがわたしの選んだ人生なんだな。