「ブラウントラウトは今後も利用していく」水産庁生態系保全室長が発言

●第4回特定外来生物等分類群専門家グループ会合(魚類)が7月13日に開催されました。前回の第3回会合では

コイの取り扱いについてはどうなるか。コイは危険な生物で、移植により、植物、底生動物、魚に被害を及ぼしている可能性がある。(櫻井委員)
ブラウントラウトは、ブラックバスと同じような問題を引き起こしている点で、ミニブラックバスなのではないかと思っている。

といったマニアックな意見が飛び出して注目を集めました。
http://www.env.go.jp/nature/intro/sentei/fin03/indexa.html
●今回の第4回会合では、外来マス三種のなかで、ニジマス、ブルックトラウトについては論議されませんでした。ブラウントラウトについては、強硬な指定意見を櫻井委員ならびに細谷委員が展開したものの、結果的に魚類会合レベルでは二次指定を見送られました。8月5日の全体会合で最終的な二次指定リストが決定します。
●注目すべきは、ブラウンについての意見を求められた水産庁生態系保全室長が「水産庁としてはブラウンは今後も利用していく方向で考えている」と明言したこと。同時に、水産庁作成の、国内におけるブラウン等利用実態調査データも提示されました。“ブラウントラウトの特定外来生物指定を拒否する”という断固とした姿勢を水産庁が打ち出したわけです。
●外来マス三種の特定外来生物指定に関連した動きについての詳細と、釣り人としてこの問題をどう考えるか、今後どのように対応していくべきかについてのレポートを、『フライの雑誌』次号第70号に掲載します。

One comment on “「ブラウントラウトは今後も利用していく」水産庁生態系保全室長が発言

  1. ブラウンは今後も利用していく

    「水産庁としてはブラウンは今後も利用していく方向で考えている」という発言が水産庁生態系保全室長からあったとフライの雑誌仙川日記が伝えています。また水産庁作成の、国内におけるブラウン等利用実態調査データも提示され“ブラウントラウトの特定外来生物指定を拒

Comments are closed.