「ペア券」について考える/読者お茶会のネタ

群馬県片品川一帯には近年管理釣り場が続々とできている。ロケーションやアメニティなど、それぞれに個性があって興味深い。料金も他地域に比べると若干安め設定かもしれない。

先週出かけた釣り場には「男女ペア券」があった。カップルで丸一日釣りして遊んで、美しくて大きなニジマスのお土産を持ち帰れて、ぽっきり5000円。釣り師の視点からするとかなりおトクだ。

しかし「ペア券」には難点が二つある。まず異性を調達しないと「ペア」になれないのが第一点。ディープ系の釣り師には高いハードルだ。もうひとつは「ペア」になれたからといって、相手の異性に喜んでもらえるとは限らないこと。

意中の異性をやっとこさ釣り場に連れ出して、自分の釣りも脇へ置いて相当気を使って面倒見て、げっそり疲れた一日を過ごした後で「こんなデートはもうけっこう。」と吐き捨てるように言われたこと、あなたはありますか? 私はあります。

魚も異性も相手の習性をよく観察することが成功への第一歩という、ありがたいお話でした。たくさん釣らせたんだけどな。そういう問題じゃないってことが、分かってるんだけど分からないんだな。

『フライの雑誌』第87号に掲載した〈発言! フライで釣る人の呼称について本誌編集部に意見する。〉(久野康弘氏投稿)には、予想を超えた反響がありました。

せっかくなので、今度の日曜日の本栖湖の「読者お茶会」では、これを茶話のネタにしようと思います。

「フライマン」って言い方、そんなにだめですかね。エル・エー言ってる松田聖子は意外と好きだけど。

「蒼い珊瑚礁」はフルコーラス行ける。
「蒼い珊瑚礁」はフルコーラス行ける。