『フライの雑誌』第79号の連載「風来満逍遙」の第4回は『逆ドリフト概論』。「逆ドリフト」とは、筆者の風磊人氏が考案した独自のキャスティング・テクニック及び理論です。1970年代後半の発表時はインパクトをもって迎えられ、西欧追随が中心だった日本のフライフィッシング・シーンへ、大きな波紋を拡げました。当時からフライフィッシングを楽しんでいた方には今なお記憶に残っていることでしょう。
しかしながら「逆ドリフト・テクニック」はその独自性故に、実際に理解して実践できているフライマンは多くありません。そこで今回の記事では「それ程むずかしくありません」(88頁)というその「逆ドリフト・テクニック」について、考案者の風磊人氏に改めて書いていただきました。 1970年代当時のフライフィッシング事情から、考案に至る経緯、他のキャスティング・テクニックとの比較と共に、「逆ドリフト・テクニック」の概論と練習方法を整理した興味深い記事になりました。
フライの雑誌社Webサイトでは、第79号記事の補足として、「逆ドリフト・テクニック」のイメージムービーを公開します。Web公開用に画質を下げているので多少みづらいところがあるかもしれませんが、本誌記事と併せ見ていただくことで「逆ドリフト」の主旨はお伝えできると考えます。あしからずご了承下さい。