「高濃度に放射性セシウムで汚染された魚類の汚染源・汚染経路の解明のための緊急調査研究」水産庁報告について

「高濃度に放射性セシウムで汚染された魚類の汚染源・汚染経路の解明のための緊急調査研究」というタイトルの、水産庁のレポートが公表された。

淡水魚の放射能汚染についての知見は、小社刊『淡水魚の放射能』(水口憲哉著)での記述通り。中禅寺湖の魚類についてセシウムの魚類への取り込みの原因は明らかにできなかったと、本レポートには書いてある。

放射能汚染の原因はなにかといえば、放射能そのものである。もちろん、魚への汚染源と汚染経路が特定できたからといって、すでに起きてしまった放射能汚染は消えない。

原子力発電には、回復不可能な放射能汚染を引き起こす可能性が常につきまとう。事実、たったの50年のあいだに、アメリカ、ロシア、日本で、原子力発電所の終末的な事故が起きた。核のゴミをどうするかの方策も見つけられていない。

そのような欠陥技術からは手を引いた方がいいと、わたしは思う。

釣り場と魚が放射能汚染されたら、釣りを楽しめないから。

(堀内)

「高濃度に放射性セシウムで汚染された魚類の汚染源・汚染経路の解明のための緊急調査研究」(水産庁報告)
「高濃度に放射性セシウムで汚染された魚類の汚染源・汚染経路の解明のための緊急調査研究」(水産庁報告)