10月5日 12:30〜10月6日 12:30
山形県最上郡最上町富沢2344
東北随一の友鮎釣りの川、最上小国川。今、漁協が反対しているにもかかわらず、ダムの周辺工事の建設が強行されています。また今年春、赤倉温泉の中心にある温泉旅館が倒産しました。更に人口減少時代の中で、今、改めて地域の振興策が問われています。観光庁 観光カリスマ 山田桂一郎氏を招き、河川工学者やアユ釣り師らと今後の赤倉温泉の真の振興策、流域の持続可能な発展のあり方を問う全国集会を、特産のアユを食べつつ行います。
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フライの雑誌社では、以前より交流のある最上小国川の清流を守る会さんよりお誘いをいただいて、「川と温泉の振興策を考える全国集会IN小国川」へメッセージを送りました。
地元の小国川漁協は一貫してダムを拒否しています。にもかかわらず、山形県は「ご理解ください。話し合いましょう。」と言いながら、ダムの周辺工事をどんどん進めています。
揉み手で近づいてきながらヒザで金的を狙ってくるような、卑怯で不誠実なやり口だと思います。
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最上小国川の清流を守る会 御中
「川と温泉の振興策を考える全国集会 in 小国川」のご開催おめでとうございます。この集会には最上小国川を本当に大切に思っておられる皆様が結集されているのだと思います。
1990年に東京で長良川河口堰建設反対デモが行われ、3000人が集まりました。「美しい川を、美しい魚を、美しい自然を子孫に残したい」という思いを共有する人々の声は、けっして小さいものではありません。
ご存じのように、ダムの建設を阻止できる唯一の法律上の権利は、漁業権です。小国川漁協さんは一貫して、最上小国川ダムの建設に反対しておられます。漁協さんがダム建設を拒否し続ければ、ダムは絶対にできません。
今年8月、取付け道路工事まで進んでいたにもかかわらず、岩手県気仙川の津付ダムが建設中止となりました。長年あきらめずにダムに反対し続けてきた運動の成果です。九州球磨川の荒瀬ダムでは、今年から日本で初めてのダム撤去工事が行われています。もう、ダムの時代ではないのです。
ダムの建設で、得るものもあるかもしれません。しかしそれに比べて失うものは、あまりにも大きすぎます。私たち大人が、次世代を生きる子どもたちへ残したいもの、残さなくてはいけないもの、それはダムのない美しい清流、最上小国川ではないでしょうか。
フライの雑誌社では、2010年に水口憲哉・東京海洋大学名誉教授の著書『桜鱒の棲む川』を出版しました。この本のなかで、はっきりと「穴あきダムは屁にもならないものだ。」と喝破しています。美しい最上小国川に、屁のようなダムを作らせてはいけません。
今回は会場へ参加することができずに残念です。東京の地から、川の守りびとたる小国川漁協さん、最上小国川の清流を守る会の皆様、集会へ参加されている皆様へ、心からの共感をお寄せして、わずかなカンパと共に、フライの雑誌社からのメッセージに代えさせていただきます。
2013年10月4日
有限会社フライの雑誌社 代表取締役
『フライの雑誌』編集発行人 堀内 正徳
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|トンネル着工 小国川ダム – 朝日新聞 山形