児童が、あしたテストなんだと言う。テストで100点とれたら、好きな釣り具(ただし500円相当)を買ってあげる約束になっている。
ところが児童は、あしたの漢字のテストは、自信がないんだと言う。営業会議におびえる冴えない中年のサラリーマンみたいな、なさけなーい顔をして、「89点じゃだめかな。」と相談してきた。
ずいぶん弱気なやつだ。しかもなんだその半端な点数は。
だから、
「出る前に負けること考えるばかいるかよ。バシッ」
と、猪木ビンタしてやった。
うちは歌番組やドラマやニュースよりも、サムライTVを見ている時間の方が圧倒的に長い家庭だ。週刊プロレスはほぼ毎週買っている。だが、21世紀生まれの児童は、猪木のこれは知らなかったらしい。
頬をおさえて、ポカンとしていた。
0:40付近。
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