『すごいテクらしい』(ナンシー関)

◯エッセイストの中野香織さんがご自分のブログで『小説家の開高さん』(渡辺裕一著)を紹介してくださった。〝ダンディズム〟をテーマにした著書もある中野さんは、自ら認める「開高マニア」なのだそうだ。しごく首肯である。中野さん曰く『小説家の開高さん』には、「カイコウさんを目の前で見ているかのようなみずみずしい表現がいくつもあった」。なかでもラストの段落が「自分にとってのカイコウさんの意味というのを再確認させてくれた」。その箇所を読み返し、私もしばし瞑目した。すてきな書評をありがとうございます。ちなみに著者の渡辺裕一さんもとてもダンディな方です。同日エントリで触れられているナンシー関とリリー・フランキーの対談集『小さなスナック』の書評も秀逸だ。さっそく同書を入手。ブログの写真の中野さんはものすごい美人。

◯NHKの「この人にトキメキっ!」に阿川佐和子さんが出ていた。聡明でかわいくて天真爛漫で、時々子どもがいじわるするように、相手の眼の奥をキュッとのぞき込む。ふだんはどんな大御所を相手にしてもきっちり場を仕切っている黒崎めぐみアナウンサーが、今日はなぜか落ち着きがなかった。ゲストの話を聞き違えて相づちをうってしまい、ゲストと永井アナに同時に訂正されるという珍しい光景を見た。独身・美人・子無しの阿川さんは、既婚・美人・NHK・41歳の黒崎アナをも動揺させる。最強。

◯中野香織さんの素敵なご面相を一万光年分くらい下品にして銭ゲバのコショウをぶちまけ、財界御用達のゴルフ場の腐った池の底に半年くらい漬け込んでおくと、勝間和代がザバアッと飛び出てくる。当代大人気の勝間和代だが、勝間和代の何がスゴいって、あの顔がスゴい。なかなかいないよ。