スローでマイペース、しかも複雑系。
美しき頑固もの、サクラマスといっしょに、
日本の川の未来へ思いをはせる知的冒険!
サクラマスよ、故郷の川をのぼれ!
●ダムをやめ、川を川として活かす。乱獲はしない。何もしなければサクラマスは増える。
●サクラマスの生活史は人工ふ化放流に向いていないのに、サケに見習えとばかりに、とばっちりを受けた。
●作りたい側はみんな最後に「穴あきダムにします」と言う。しかし実際は穴あきダムは屁にもならないものだ。
●ダムを作るのにも止めるのにも、仕込まれたサクラが入っていて、これでは〝サクラ革命〟ではないか。(本文より)
水口憲哉氏の単行本新刊『桜鱒の棲む川』を発行します。
本書では全国各地の「桜鱒の棲む川」の過去と現在を、独自の調査に基づいて具体的に論考します。そして私たちが「桜鱒の棲む川」を未来へつないでゆくためになにが必要か、なにができるのかを分かりやすく解き明かします。
ベストセラー『魔魚狩り』の著者が脱ダムの真実を問いかける、痛快サイエンス・エッセイです。
本書に登場する川の一部…
山形県・小国川、山形県・最上川、山形県・赤川、秋田県・米代川、富山県・神通川、福井県・九頭竜川、石川県・犀川、石川県・手取川、東京都・多摩川、新潟県・三面川ほか、岩手県・安家川、青森県・老部川、岩手県・気仙川、北海道・斜里川、北海道・サンル川、岐阜県・長良川 etc.
サクラマスコラム…
サクラマスの起源を探る、日本のサクラマス属3種の違い、サクラマスの海洋生活を推理する、スモルト化の謎、氷河時代からの先住者たち、信州の高原へサケが遡った?、本流ヤマメと戻りヤマメ、サクラマス釣りの魅力と未来、湖に閉じ込められたサクラマス、ホンマス・木崎マスの正体とは、海と川のサクラマスはどちらがおいしいか、家魚化からの遁走 etc.
ダムをやめれば、サクラ咲く。
フライの雑誌社から、いよいよ4月中旬発行!
税込定価 1,800円
ISBN 978-4-939003-39-4(発行後に有効となります)