『絶景 日本の釣り』(津留崎健/つり人社刊)

つり人社さんの雑誌・本をはじめとして多方面で活躍中のカメラマン、津留崎健さんの写真集。

それは、ただきれいなだけの景色や観光地ではない。
自然と釣りと人をテーマに長年国内外の水辺を旅し続けてきた著者が贈る、釣り人だからこそ出会える絶景。
そこには何よりも健全な生きた川や海があり、健康な魚が泳いでいる。
長靴を履いたり山を登ったり船に乗ったりしてようやく辿り着く水辺には、記憶に残る空間が待っている。北は北海道から南は九州まで、日本の原風景にも通じるその風景は、どこまでも深く、心に沁みる美しさであなたを包み込んでくれるだろう。
円熟の写真家がとらえた「おだやかなることを学べ」。
すべての釣り人と、日本の自然を愛する人必携の写真BOOKです。

絶景 日本の釣り
定価:本体2800円+税
著者:津留崎健
出版年度:2014
A4変形判並製208P

「釣り人だからこそ出会える絶景」に納得。だって、バケツをひっくり返したみたいな豪雨のなかで全身びしょぬれ、さらに腰まで水に浸かった状態で見える辺りの風景は、釣り人以外に出会いたくても出会えない。いや、頭のいかれた釣り人は山も川も海も見えていないもののようだから、であれば竿の代わりにカメラを持った釣り人カメラマンの視線だけが、「釣り人だからこそ出会える絶景」を見せてくれる。

日本にはほんとうにいろんな釣りがある。この写真集におさめられたどの釣りのシーンも素晴らしい。そのなかでもフライフィッシングが、いちばん絵になるように感じます。

まあ、我田引水っちゅうか、親の欲目みたいなものですが、本当なんだから仕方ないっちゅうか。

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