リニューアルしておとなっぽくなったフライフィッシングの隔月刊誌、地球丸さん発行の『FlyRodders』(フライロッダーズ)さんが、『文豪たちの釣旅』(大岡玲著)をコラムで紹介してくれました。ありがとうございます。
今号でいちばん面白かったのは、〝ハイスピード・ハイライン術を誰も知らない〟。名著『英国の鱒釣り』を書いた島崎鱒二さん連載の第4回目です。
伝説に包まれた前世紀パリの名カースター(キャスターの鱒二さん読み)、シャルル・リッツさんの「ハイスピード・ハイライン」について、鱒二さんが相変わらずあつーく語ります。『フライマンの世界』世代にはたまらないテンションです。
リッツはしち面倒くさいエフェメラロジーなんかに関心がない。毛針なんてよく見えればそれでよろしい。…リッツの思いはただ一つ、カースティングを自在にできるパラボリック、毛針をまたたく間に運ぶD2ライン、疾風のラファルカースト、一直線のプレゼンテーション。(106頁)
いよッ、男前!