あなたの「釣ったるぜ!」な音楽、教えてください

本誌連載中のつがおか一孝さんから、次号第95号用のイラストと原稿が届いた。まだ中学生だったころに『Angling』の表紙でつがおかさんの絵の洗礼をたっぷり浴びている自分には、あのつがおかさんの作品が自分の雑誌に連載されていることが、今もって不思議な感じがする。もう連載8回目なのに。(だからこんな特集を組んじゃったわけだ)

つがおかさんは毎回原稿と一緒に、他誌で書かれている連載記事の写しを同封してくださる。それを読むのが楽しみだ。今回はつがおかさんの地元である葉山で、防災無線を使って夕方に流される音楽が、震災後になぜか「浜辺の歌」から「夕焼け小焼け」に変わった。自宅前のビーチでちょい釣りの海フライを日課としているつがおかさんだが、「夕焼け小焼け」だと、どうも「釣ったるぜ!」という気分にならないんだよなあ、というお話。

なるほど。分かる気がする。たとえライズを見つけたとしても「15で姉やは嫁にゆき」じゃあしんみりだ。「お里の頼りも 絶え果てた」だからなあ。果てちゃうってんだから。

そこで、だったらどんな音楽だと、「釣ったるぜ!」な気分になれるんでしょうか。

私自身はかなり昔だが林道のワインディングでクリムゾン・キングの宮殿を聴かされて、クルマにゲロ酔った男だ。楽しい渓流釣りがジゴクになりました。(なんだよあのジャケ)。

私の周囲の中年フライフィッシャーにはなぜかプログレ好きが多くて、そちら系を推されてもそんな事情で個人的にはちょっと、という感じではある。(第64号には「釣り開始30分前まで、僕はプログレを聴いている」というコラムもありました。64号売り切れだし)

あとは若手のフライフィッシャーを中心に、ヘビメタ好きも多い。ヘビメタはヘビメタで色々あるらしく、細かい流派の違いとかを延々アツく解説されてもちょっと。しちめんどくさいのはフライフィッシングだけで充分というキモチもあるのは、『フライの雑誌』の編集者としては正直なところだ。でもまあ別に私に音楽を個人教授してもうらおうというわけではないから、どんなジャンルの音楽でももちろん歓迎です。

あなたの「釣ったるぜ!」な音楽、なんですか。

ちなみに私の場合、北海道で釣りをするときはいつも「森のくまさん」が頭の中で鳴っている。ふつうでしょ。

↓ こっちにyoutube音源のリンクを張っていきます。ベンリな時代になったものです。