いろいろ怒とうな感じで四ヶ月ぶりの七輪会

本欄ではおなじみの「七輪会」の皆さんは、『フライの雑誌』の109号特集◎CDC大全に登場してくれた。「市販CDC最強を決めようじゃないか」と題し、釣り師目線の座談会を提供してくれた。とと姉ちゃんブームの影響か、歯に衣着せぬ感じがよかったと、とても評判がいい。

座談会を収録したのは五月半ばの日曜日だ。その日わたしは朝から釣りをして、美味いものをみんなで七輪で焼いて食べたあと、「さあ、やりますか」と言って座談会を仕切り、編集部に戻って音声をテキストに起こし、自分で編集・構成して、自分の雑誌に載せた。その座談会の記事の評判がいいと、いま自分で言っている。とても都合がいい。

さて、四ヶ月ぶりの七輪会を開催した。今回はいつもの秩父からすこし出張。とびだせ七輪仲間。写真で紹介。

前夜は別件で清里の山荘に泊まり、セレブな夜を過ごした。これまたたいへん美味しいものをいただいた。
前夜は別件で清里の山荘に泊まり、セレブな夜を過ごした。これまたたいへん美味しいものをいただいた。
栃木県からやってきた子持ちアユのじっくり炭火焼。歳をとってくると、食べたことのない美味しいものとの出会いも少なくなってくるものだが、これはまさに「食べたことのない美味しいもの」であった。最上級の素材と、それを入手する腕と、焼きの技術と、三拍子が揃って初めていただける逸品。じつに美味しかった。
この夜は美味しいものがたくさんあった中で、宇都宮の和氣博之さん(第109号に「CDC本気の10本」で登場)が持ってきてくれた、子持ちアユのじっくり炭火焼は素晴しかった。歳をとってくると、食べたことのない美味しいものとの出会いも少なくなってくるものだが、まさに「今まで食べたことのない美味しいもの」であった。最上級のアユを吟味する腕と、焼きの技術と、両輪が揃って初めていただける逸品。じつに美味しかった。
ものすごいフライボックスに遭遇。本誌の記事にします。語りたいことがいっぱいある。
和氣博之さんのものすごいフライボックス。色々とくわしく聞いてきた。語りたいことがいっぱいあります。いずれ本誌の記事にします。
翌日はこんなイワナの川。
翌日はこんなイワナの川。
各自朝から釣りをして昼前に三々五々集合。さっそく最近手に入れた新しい釣り竿の見せっこ、投げっこ。
各自朝から釣りをして昼前に三々五々集合。さっそく最近手に入れた新しい釣り竿の見せっこ、投げっこ。
上の竿とこちらの竿は二本とも桐生の中村羽舟さん作。どちらも渓流用の竹竿だが、双方でぜんぜん感触が違う。そしてどちらもそれぞれの味わいがふかい。
上の竿とこちらの竿は二本とも桐生の中村羽舟さん作。どちらも渓流用の竹竿だが、双方でぜんぜん感触が違う。そしてそれぞれに味わいぶかい。世の中に二本ない個性が二本並んだ。
所有者に「振らせて振らせて」と頼んで振らせてもらっている図。手に握り込んだ瞬間になじむ。竿もキャスターも見事。お腹は気にしないで。
所有者に「振らせて振らせて」と頼んで振らせてもらっている図。初めて触ったのに、たなごころへグリップを握り込んだ瞬間に竿と人がなじんで、このバックキャスト。竿もキャスターもお見事。お腹は気にしないで。
べつに撮影用に表情を作っているわけではなく、竿を振っていたら自然にこういう極楽顔になった。「このループが、ループが」とうわごとのようにつぶやいている。フライフィッシングはこころに平穏を、世界に平和をもたらす。
撮影用に表情を作っているわけではありません。竿を振っていたら自然とこういう極楽顔になった。「このループが、このループが…」とうわごとのようにつぶやいている。フライフィッシングはこころに平穏を、世界に平和をもたらす。ついでにジャンキーも生産する。このあと5本買ったらしい。
牧浩之さんが猟したキセキのイノシシをカットすると歓声が上がった。使ったナイフは、ウッディ小林さんが第108号の連載記事「アラスカン・フィレナイフ」に紹介していたものの市販品。初おろしにふさわしいお肉だ。
牧浩之さんが猟したキセキのイノシシをカットすると、皆さんから歓声が上がった。使ったナイフは、ウッディ小林さんが第108号の連載記事「アラスカン・フィレナイフ」で紹介していたものの市販品。(ウッディさんに教えてもらって早速購入した。知りたい方は編集部へお問い合わせください)。業ものの初おろしにふさわしいシチュエーションだ。
今日は本物の本職が参加してくれたので、スキレットでキセキのイノシシを本式で焼いてもらった。色々とぜいたくである。
今日は一流の本職料理人が参加してくれたので、スキレットでキセキのイノシシを手ずから焼いてもらった。色々とぜいたくである。
うまそうでしょう。うまいんだこれが。網焼きよりこっちで正解。
うまそうでしょう。うまいんだこれが。今回は網焼きよりこっちで正解。
釣りが上手な道民のつくった「ちゃんちゃん焼き」。こちらもスキレットで。
釣りが上手な道民は「ちゃんちゃん焼き」をつくるのも上手。こちらもスキレットで。
あっというまにアキアジを食べ終わってキャベツ投入。「入れすぎじゃね」「大丈夫大丈夫」「うまいうまい」。新メニュー「チャンキャベ」誕生。
あっというまにアキアジを食べ終わってキャベツ投入。「入れすぎじゃね」「大丈夫大丈夫」「うまいうまい」。新メニュー「チャンキャベ」誕生。
奥は『朝日のあたる川』著者の真柄慎一さん。
奥は『朝日のあたる川』著者の真柄慎一さん。父の釣り姿を見つめる子の背中。がんばれパパさん。がんばれ息子。
朝日のあたる川 赤貧にっぽん釣りの旅二万三千キロ|真柄慎一著(フライの雑誌社刊)
朝日のあたる川 赤貧にっぽん釣りの旅二万三千キロ|真柄慎一著(フライの雑誌社刊) 29歳、家無し、職無し、彼女あり。こんな僕にも朝日はのぼる! 毎日新聞「今週の本棚」、読売新聞「本よみうり堂」で激賞された青春旅日記。この名作を読んでいないのは人生の損失。ほんとに読んでほしいです。
『フライの雑誌』第 109号: 大特集◎カモ尻(CDC)大全 CDC来日30周年記念|知られざる真実と日米欧の最新事情、よく釣れるフライパターン/新連載「魚の性格」近藤雅之/豪華連載陣/シマザキフライズ with CDC 2016 島崎憲司郎 CDC新時代への扉をノックする。
『フライの雑誌』第 109号: 大特集◎カモ尻(CDC)大全 CDC来日30周年記念|知られざる真実と日米欧の最新事情、よく釣れるフライパターン/新連載「魚の性格」近藤雅之/シマザキフライズ with CDC 2016 島崎憲司郎 CDCシナモン・アント2016/M&Cバリアント2016/スパース・アイカザイム2016/マシュマロ メガクリケット2016/CDCパラシュート2016/マシュマロ バザー 2016/アイカザイム2016 Marshmallow Mega Criket 2016/Marshmallow Buzzer 2016/IKAZAYIM 2016 CDC新時代への扉をノックする。

いま『新装版 水生昆虫アルバム』を小社へご注文いただくと「2020フライの雑誌オリジナルカレンダー(大きいほう)」を勝手に同梱してプレゼントします(卸分含みます)。なくなり次第終了です。〈フライの雑誌オリジナルカレンダー〉2020年版(大きいほう) 

シマザキデザイン・インセクトラウトスタジオのアシスタント山田二郎さんによる〈シマザキ・ガガンボ〉最新版のタイイング。ストレッチボディとマシュマロファイバー、CDCで構成されている。シンプルでユニーク、使い勝手は最高。次号で紹介。
2019.12. 26.桐生にて

フライの雑誌社が初めて出展します。
第31回 つるや釣具店 ハンドクラフト展
2020年 2月21日(金)、22日(土)、23日(日)

第118号から直送 [フライの雑誌-直送便]

 『フライの雑誌』の新しい号が出るごとにお手元へ直送します。差し込みの読者ハガキ(料金受け取り人払い)、お電話(042-843-0667)、ファクス(042-843-0668)、インターネットで受け付けます。

フライの雑誌-第118号|フライの雑誌 118(2019秋冬号): 特集◎シマザキ・マシュマロ・スタイル とにかく釣れるシンプルフライ|使いやすく、よく釣れることで人気を集めているフライデザイン〈マシュマロ・スタイル〉。実績ある全国のマシュマロフライが大集合。フライパターンと釣り方、タイイングを徹底解説。新作シマザキフライも初公開。永久保存版。|島崎憲司郎|備前 貢|水口憲哉|中馬達雄|牧 浩之|荻原魚雷|樋口明雄

フライの雑誌社の単行本新刊「海フライの本3 海のフライフィッシング教書」

ムーン・ベアも月を見ている クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線」 ※ムーン・ベアとはツキノワグマのことです

身近で奥深いオイカワ/カワムツ釣りを一冊にまとめました。身近で楽しい! オイカワ/カワムツのフライフィッシング ハンドブック』 在庫お問い合わせください。

フライの雑誌 117(2019夏号)|特集◎リリース釣り場 最新事情と新しい風|全国 自然河川のリリース釣り場 フォトカタログ 全国リリース釣り場の実態と本音 釣った魚の放し方 冬でも釣れる渓流釣り場 | 島崎憲司郎さんのハヤ釣りin桐生川

フライの雑誌-第116号 小さいフライとその釣り|主要〈小さいフック〉原寸大カタログ|本音座談会 2月14日発行
フライの雑誌 第115号 水面を狙え! 水生昆虫アルバム〈BFコード〉再
フライの雑誌-第114号特集◎ブラックバス&ブルーギルのフライフィッシング シマザキフライズへの道 島崎憲司郎
フライの雑誌第113号特集◎釣り人エッセイ〈次の一手〉|〈SHIMAZAKI FLIES〉の現在AMAZON
フライの雑誌-第111号 よく釣れる隣人のシマザキフライズ Shimazaki Flies
島崎憲司郎 著・写真・イラスト「新装版 水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW」
〈フライフィッシングの会〉さんはフライフィッシングをこれから始める新しいメンバーに『水生昆虫アルバム』を紹介しているという。上州屋八王子店さんが主催している初心者向け月一開催の高橋章さんフライタイイング教室でも「水生昆虫アルバム」を常時かたわらにおいて、タイイングを進めているとのこと。初版から21年たってもこうして読み継がれている。版元冥利に尽きるとはこのこと。 島崎憲司郎 著・写真・イラスト 水生昆虫と魚とフライフィッシングの本質的な関係を独特の筆致とまったく新しい視点で展開する衝撃の一冊。釣りと魚と自然にまつわる新しい古典。「新装版 水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW」
『葛西善蔵と釣りがしたい』
「葛西善蔵生誕130年特別展」に展示。『葛西善蔵と釣りがしたい』
【新刊】山と河が僕の仕事場|頼りない職業猟師+西洋毛鉤釣り職人ができるまでとこれから(牧浩之著)
【新刊】山と河が僕の仕事場|頼りない職業猟師+西洋毛鉤釣り職人ができるまでとこれから(牧浩之著)
水谷理美容鋏製作所・ミズタニシザーズ/「kava」カタログ請求
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