うちは一号一会ですから。

本誌人気連載陣の一人、鹿児島の夢屋の中馬達雄さんから次号105号の原稿が届いた。原稿お礼のために折り返し電話。たのしい長電話のなかで、こんな会話をした。

わたし「じゃあ次の次の106号は、そっちの方向のテーマで書いてください」
中馬氏「次の次っていったって、あんたのとこの雑誌は、あるかどうか分らんじゃろ」
わたし「まあ、その通りなんですけどね(否定しとけ)。『フライの雑誌』は一期一会じゃなくて、一号一会ですから」

一期一会じゃなくて、一号一会。
これこそ自虐おやじギャグの典型で関係ない人にはまったく何も面白くないと思うが、本人的にはけっこう気にいったので、ここにメモしておきます。あと、〈読みたいと思ったときに本はなし〉、〈いつまでもあると思うな『フライの雑誌』〉という標語(?)も、本人は気にいっています。

というわけで、昨日のヨーザワの写真を。

地元の子どもが釣りをしていた。
地元の子どもが釣りをしていた。

地元の子どもが釣った養沢ヤマメ。「塩焼きで食べるから」ということで石でシメた後に水の中へ入れてもらったので、明らかに目が死んでいます。プールの中層で右に左にふらふらしながら何かを食べていたのを発見し、クロスオーストリッチの#16を流し込んで見釣りしたそう。「フライ30回くらい替えた。最後にクロスオーストリッチに戻したら来た」とのこと。たしかにかなりしつこく狙っていた。子どものくせに。
地元の子どもが釣った養沢ヤマメ。「塩焼きで食べるから」ということで石でシメた後に水の中へ入れてもらったので、明らかに目が死んでいる。プールの中層で右に左に動きながら何かを食べていたのを発見してクロスオーストリッチの#16を流し込んで見釣りしたそう。こういう時にクロスオーストリッチは本当に強い。「興味示すんだけど食わないから、フライ30回くらい替えた。最後にクロスオーストリッチに戻したらぱくっと来た」とのこと。たしかにかなりしつこく狙っていた。子どものくせに。ろくな大人になりませんよ。

桜と虹鱒。この竿を使うのは久しぶり。魚をかけてからの〝ルルルルル〟という独特の感触を味わった。
桜と虹鱒。この竿を使うのは久しぶり。魚をかけてからの〝ルルルルル〟という独特の感触を楽しんだ。今シーズンはもっと使おう。

第90号|特集◎クロスオーストリッチを巡って around the Cross ostrichタイイングと解説 島崎憲司郎
第90号|特集◎クロスオーストリッチを巡って around the Cross ostrichタイイングと解説 島崎憲司郎